マテウス2発で大宮がJ1昇格PO圏再浮上、水戸痛恨の1敗
大宮アルディージャのマテウス(写真は29節・新潟戦)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
J1昇格争いサバイバルの一戦。伊藤涼太郎、J・バイアーノが早々に交代…。
[J2 36節] 大宮 2-1 水戸/2018年10月6日/NACK5スタジアム大宮
J1昇格争いの生き残りを懸けた一戦、大宮アルディージャがマテウスの2ゴールで、水戸ホーリーホックに逆転勝利を収めた。大宮は勝点60に到達、一方、水戸は3連敗で勝点47のまま。
試合は4-4-2でマッチアップし合うミラーゲームの構図に。立ち上がりから大宮が主導権を握るものの、17分、水戸ホーリーホックの「伊藤涼太郎―ジェフェルソン・バイアーノ」のホットラインに崩され先制点を与えてしまう。
それでもホームチームは焦れずに中盤のタイトな守備からボールを奪って丁寧にパスをつなぎ、マテウスを中心に攻勢を強める。序盤は厳しいマークに手こずったマテウスだが、左右にポジションを代えながら徐々に自身のリズムに持ち込んでいく。
前半終盤からは大宮の一方的な展開になった。迎えた45分、大山啓輔のコーナーキックにマテウスがヘッドで合わせて、同点に追いつく。さらに59分、水戸の最終ラインの連係ミス(注意不足)を見逃さず、マテウスがジエゴからボールを奪うとそのまま持ち込み左足で逆転ゴールを突き刺した。
試合はそのまま大宮が逃げ切り、暫定5位に浮上(アビスパ福岡がファジアーノ岡山に敗れた場合は4位)。自動昇格圏も射程圏に捉えた。
一方、水戸は伊藤が肩を傷め、さらに前半途中で一度ピッチに倒れ込んだエースのジェフェルソン・バイアーノも急激に運動量が落ちて、いずれも後半早々に交代を余儀なくされた。攻撃の重要なターゲット2枚を欠き、J1昇格プレーオフ圏(6位以内)が一段と遠のく、痛恨の1敗を喫してしまった。
文:サカノワ編集グループ