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岡崎慎司と香川真司が対談、「仲良しグループではなかった」。「ミドルを打たなくなった」理由、ドイツで最初に受けた「カルチャーショック」とは!?

岡崎慎司さん(左)と香川真司が対談。(C)岡崎慎司「Dialogue w/」

根底にあった『ライバル心』。イベント「岡崎慎司 Dialogue w/ Forum」で語り合う。

「岡崎慎司 Dialogue w/ Forum」が6月29日に大阪府内で行われ、元サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)の岡崎慎司さんが、内野智章さん(奈良クラブアカデミーTD)、木村暁さん(UEFA Aライセンス取得)とのディスカッション、さらにセレッソ大阪の香川真司との対談を行い、ファンからの質疑にも応じた。

(C)岡崎慎司「Dialogue w/」

 とても仲が良いと思われる岡崎さんと香川だが、スペインに渡り近くでプレーするようになってから(ちょうどコロナ禍でもあったなか)、より深く二人でサッカーについて語り合うようになったという。

 ただ、それまでは岡崎が香川へのライバル心がどこかにあったそう。香川も「俺はいつも通り対応しているけれど、なんか当たりが厳しいよな、みたいな時がよくあった(笑)」と振り返る。

 ドイツでのブレイク、日本代表での活躍、マンチェスター・ユナイテッドへの移籍など、常に先を行くのが香川だったと言い、岡崎さんは「悔しい、悔しいんですよ。だから、そういう意味で、なんかこう振り返ると、決して仲良しグループではなかったなっていうのはあります」と、本田圭佑、大久保嘉人、松井大輔ら日本代表でのチームワークも、“ライバル心”があったと語り合っている。

 また岡崎さんがミドルシュートを打たなくなった、現役時代の苦いエピソードも披露。レスター・シティ時代、クラウディオ・ラニエリ監督からチーム全員の前でミドルを外した映像を見せられ、「これまでだったら(リヤド)マフレズにパスを出していた。なぜ、シュートを選択したんだ!」と激怒されたという。しかも、その2日後のUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)の試合でメンバー外になり、より自分のシュートレンジへのこだわりを持つようになったそうだ。

 そして香川はドイツに渡った直後、ミニゲームからシュートを外せば、ポストを蹴り飛ばして悔しがっているチームメイトを見て、「最初にカルチャーショックを感じた。そんなシーンは(日本の)練習で見たことがなかった」と驚いたと明かす。

 また当初、香川への周囲の視線も、「こいつは中国かなんかから、マーケットのために来たんだと思われている」と空気を察したそうだ。ただ、逆にそのように練習で「結果=ゴール」を残せばいいとも実感。40代前半だったユルゲン・クロップ監督のもと、練習でゴールに絡むことで、指揮官とチームメイトから信頼を勝ち取っていったと振り返っている。

 質疑応答では、二人それぞれの好きなところ……なども語り合っている。岡崎さんは指導者の道を歩み、香川はセレッソ大阪で中盤での新境地を開拓し、今なお刺激を受け合う関係になっているということだ。