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金森健志はエンブレムに手を当て笑顔であいさつ。古巣・鹿島のメルスタで、福岡ラストマッチ

金森健志 写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA

最後まであきらめない“博多の男”の覚悟を示し続ける。

 8月6日に行われた天皇杯ラウンド16(4回戦)、 鹿島アントラーズが延長戦の末、アビスパ福岡に3-2の勝利を収めてベスト8進出を決めた。翌日の抽選会ドローで、準々決勝はFC町田ゼルビアとの対戦が決定した。

 アビスパ福岡にとっても、長い長い1日だった。

 前日にオーストラリア1部(Aリーグ)メルボルン・シティFCへの移籍が発表された金森は遠征メンバーに加わっており、そのままこの古巣・鹿島とのメルスタでの一戦もベンチに入った。

 そして雷の接近に伴い約1時間の中断を挟んで、67分から途中出場。土壇場でのシャハブ・ザヘディの同点弾……。金森は延長30分を含む120分まで戦った。

 鹿島のエース鈴木優磨に116分に決勝ゴールを決められ、2-3でこの大会を去ることになった。

 時刻は22時30分を過ぎていた。

 そして金森は福岡サポーターの前へ笑顔で表われ、そのエンブレムに手を当てて、感謝の拍手を送った。

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 悔しい敗戦にはなった。ただ、この日も、最後まであきらめない“博多の男”の覚悟を示し続けた。そして金森は新たなステージであるオーストラリアへ向かう。