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【日本代表】こんな布陣を見てみたい。久保、浅野、鎌田、武蔵…パナマ戦は好調な選手の併用を!

所属先の出場機会を考慮した…「日本代表、こんな布陣を見てみたい」(C)SAKANOWA

10月シリーズを踏まえ、所属先で出場機会を得ている選手にチャンスを与えたい。

 日本代表(SAMURAI BLUE)はオーストリア・グラーツで、11月13日(日本時間同23時15分)にパナマ代表、17日(同18日5時)にメキシコ代表と国際親善試合を行う。大迫勇也(ヴェルダー・ブレーメン)、堂安律(アルミニア・ビーレフェルト)、奥川雅也(RBザルツブルク)の招集が見送られたなか、現状の23人の中で「こんな布陣を見てみたい」という顔触れを考えてみた。

 前回10月は約1年ぶりの活動再開で、大迫がカメルーン戦1試合のみの招集という事情もあり、久々にメンバーが再会した――という顔触れのメンバーが組まれた。

 特にカメルーン戦は『再会』の色が濃く、振り返ってみると、大迫、南野拓実、権田修一、唯一の抜擢となった中山雄太と、センターラインは所属先でレギュラーの座を獲得できていない選手が並んだ。柴崎岳もCDレガネスで、まだ完全な主力とは言えない状況だった。

 案の定、彼らのパフォーマンスは安定せず、全体的に迫力を欠いた。個々の余裕がなくチームとしての連動性も欠いた。

 森保一監督はワールドカップ(W杯)アジア2次予選に向けて、チームとしての完成度を取り戻すことを優先すべきか、もう一度、チームを構築し直すのか。そのあたりを思案している様子も感じ取れる。

 所属先でチャンスを得られないのは、それなりに理由があるからでもある。代表でキッカケを掴み所属先で調子を上げる――という青写真を描いても、あまり好転せずにいる。

 11月シリーズ初戦のパナマ代表戦、ぜひ、鈴木武蔵、鎌田大地、浅野拓磨、橋本拳人、板倉滉と、所属先で好調を維持する選手の併用を実現できないだろうか。

 鈴木&鎌田のコンビは、2トップまたはセンターフォワード&トップ下で、少し時間を与えて連係を高めさせたい。彼らは森保監督からの「信頼」を感じられずにいる印象で、どうしても個のアピールに走りがちだ。

 右MFは伊東純也も好調だが、ヨーロッパリーグ(EL)で全試合先発出場して1得点・3アシストを記録するなど乗る久保建英が入れば、司令塔役も担える。

 また、原口元気、室屋成、柴崎とドイツとスペインの2部リーグでプレーする選手が、明らかに“伸びている”という印象を受けないのも気になるところである。左はジャガー浅野が走り切れるまで走り(あるいは2トップの一角に入るのも面白そう)、ボランチは「橋本&遠藤航」のコンビもアリではないか。

 そしてコートジボワール戦で決勝点を決めたことで植田直通が注目を集めたが、板倉も所属先のフローニンゲンFCでセンターバックとして開幕から全8試合フル出場を続けている。例えば長友不在時の課題となっている左サイドバックでの起用も面白そうだ。

 森保監督が就任した2年前、思い切った抜擢でチームを活性化させた。南野、堂安、中島翔哉の“三銃士”はいずれも当時から所属チームをステップアップさせた。そして今、もがき苦しんでいる。その間に、今度は東京オリンピック世代が台頭。同時に、ステップを踏んできた鈴木、遠藤、板倉のようなリオ五輪世代も逆襲を見せている。

 東京オリンピックの延期も少なからず影響しているが、ベテランへの依存傾向が強い印象を受ける。各ポジションの争いをもう一度活性化させるような起用を、指揮官に、まずパナマ戦で見せてもらいたい。そして、その結果を踏まえて、17日(日本時間18日5時)のメキシコ代表に全力で挑みたい。

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[文:サカノワ編集グループ]

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