【なでしこジャパン】ニルス新体制で復活! 三浦成美がアンカーで躍動。米国に渡り3年目、パーソナルトレーナーとともに取り組んだ“フィジカル改革”
コロンビア戦で先発した日本女子代表の三浦成美。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
コロンビア戦で勝利に貢献、アメリカ戦での起用もあるか!?
[SheBelieves Cup 第2戦] 日本代表 4-1 コロンビア代表/2025年2月24日4:00(現地23日)/ステートファーム・スタジアム
サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)がコロンビア女子代表に4-1で勝利を収めた『SheBelieves Cup』第2戦、MF三浦成美(ワシントン・スピリット)は4-3-3のアンカーで先発出場し、2-0とリードした前半45分間で大きな存在感を示した。
三浦はアメリカに渡って3シーズン目を迎える。このタイミングで、就任したニルス・ニールセン新監督の初陣となる大会で、なでしこジャパンへの復帰を果たした。
この代表から離れていた期間、三浦は「しっかり自分と向き合っていました」という。FIFAランキング1位であるアメリカの地で、筋力トレーニングに取り組んできたことが一目見て分かるほどの身体でピッチを駆け巡っていた。
「シンプルに筋トレを増やして、反転のスピード、ボールを奪える回数、トップスピードも数字的に上がり、ケガもしていません。状態が上がってきている実感はあります」
アメリカ挑戦1年目、不利な態勢に持ち込まれ、相手に抜かれていく悔しさを味わったという。そこで、アメリカの環境下でもデュエルで負けないフィジカルを得ることに力を入れた。
ただし、注意したのが、そのために俊敏性を失ってしまっては、持ち味を発揮しきれなくなること。
「そこがポイントで(笑)! 筋トレと同時に俊敏に体を動かせるように、パーソナルトレーナーとともに、体が重くなり過ぎないように取り組んできました。今、一番バランスがいいです」
模索しながら、確かな手応えを得ていた。そのタイミングで、ニルス・ニールセン監督が就任し、代表復帰を果たした。
「もう楽しみでしかありません。(オーストラリア戦から)ウズウズしていました(笑)。これまでやってきたことに自信を持って楽しみながらプレーしたいです」
2019年フランス女子ワールドカップ、2021年の東京オリンピックでは、そのスキルフルなプレーと卓越した予測能力が買われてボランチで起用されてきた。ニールセン監督のもと、アメリカで成長を遂げてきた三浦成美が、まずアンカーで躍動した。
コロンビア戦の45分間での交代ということは……。連戦となるアメリカ戦での起用もあり得そうだ。
取材・写真/早草紀子
text and photo by Noriko HAYAKUSA