クロップが南野を評価「言葉の面ですっかり変わった」とコロナ禍の中断期間をプラスに捉える
南野(中)は71分からピッチへ。何としてゴールを奪おうとする強引な個人技は時に必要なプレーだ。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
周囲の期待は分かるものの「新加入選手を最初の数か月で判断できない」と牽制し、南野の順応を喜ぶ。
[プレミアリーグ 30節] エバートン – リバプール/2020年6月21日(日本時間22日3:00)/グディソン・パーク
新型コロナウイルスの影響で3月半ばから中断が続いたイングランド・プレミアリーグが再開する。首位のリバプールFCは再開初戦、アウェーで12位のエバートンFCとの『マージーサイド・ダービー」に挑む。
リバプールはプレミアリーグ27勝1分1敗(66得点・21失点)の勝点82で1位を独走中。自力で2勝すれば優勝が決まる状況だ。また今節リバプールが勝利し、マンチェスター・シティがバーンリーに敗れても、今節で30年ぶりのリーグ制覇が決定する。
リバプールのユルゲン・クロップ監督はエバートン戦に向けた前日記者会見で、南野拓実にとって中断期間がチームに適応する面でプラスになったと語った。
「この中断期間はタキ(南野の愛称)にとって大きな助けになりました。全員に自分を知ってもらおうと努力したり、言葉の面でも100パーセントは慣れていなかったりした最初の3週間と比べて、今の彼はすっかり変わったように見えます。
彼にとって、大いに助けになりましたし、他の若い選手たちにとってもそうです。若手を見ることができて良かったし、彼らがトレーニングに参加したり、他の選手と話したりして、成果を得られたのも良いことです」
クロップ監督は、世間が新加入選手をすぐ見極めようとしすぎると周囲を牽制した。
「例えば、新加入選手が来た時、特に私たちの場合、最初の数か月で判断なんてできません。我々はすぐに判断はしませんが、世間はそうではないです。その度に私たちが理由を説明しないといけません」
指揮官は新加入選手を判断するには、もっと長期的な目で見ることが大事だと強調した。
南野はリバプールで公式戦7試合(229分)に出場し、まだゴール、アシストを記録できずにいる。現地時間6月21日のプレミアリーグ再開に向け2部チャンピォンシップに所属するブラックバーン・ロヴァーズFCとのフレンドリーマッチではスタメン出場し、1ゴール・1アシストと結果を残し、好調をアピールした。
フレンドリーマッチでの好調をリーグ戦で発揮し、悲願であるタイトル獲得に貢献できるか――。
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[文:サカノワ編集グループ]