新人CB関川がU-20代表で実感した「俺、鹿島のスピードに慣れてきている」

U-20日本代表の関川郁万(左)。右は全日本大学選抜の上田綺世。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

追加招集から全日本大学選抜戦、45分間を無失点に抑える。

 U-20日本代表に追加招集された鹿島アントラーズの新人CB関川郁万が4月16日、全日本大学選抜との練習試合で後半45分間プレーし、タイトな守備を見せて無失点に抑えた。試合は関川の同僚である鹿島の安部裕葵がPKによるゴールを決め、1-1で引き分けた。

 筑波大の角田涼太朗の負傷辞退に伴い、急きょ、追加招集された。そして最終日に組まれた練習試合では、すでにプロ入りが内定しU-22日本代表にも選ばれる旗手怜央(順天堂大→20年川崎フロンターレ)&上田綺世(法政大→21年鹿島アントラーズ)の強力2トップに、持ち味である粘り強くタフな守備で得点を与えなかった。

「流経(流経大柏高)の先輩もいて楽しかったです。(鹿島の特別指定選手でもある)(上田)綺世くんが俺と違うほうに行ってしまい、僕は競り合いたいと思ったけど、逃げているのかな? と思いました。もっと、こっちに来てほしかった(笑)」

 自身の課題でもあるビルドアップ面で、積極的にトライする姿勢も示した。前線へのフィードを放ち、チャンスになりかけた場面も作った。

「センターバックとして、優先順位はゴールに近いプレー。ただ結果的にミスになってしまったので、もっと精度を上げなければいけませんね」

 この春に流通経済大柏高校から鹿島に進んだ後、久々となる同世代とのトレーニング合宿に臨んだ。この2泊3日を通じ、鹿島で日々プレーしている、ということを改めて実感できたという。

「鹿島でやっていれば自然と自信がつきます。みんなのレベルも高く、スピード感もすごくある。高校からプロになって、今回、久々に同世代と一緒にプレーして、『鹿島のスピードに慣れてきているな』と感じることができました。まだ、100パーセント慣れているとは言い切れませんし、周りの人がどう見るかにもよります。ただ僕自身としては、少しはできるようになったかなと、感じることができました」

 今回は関川をはじめ、トップチームの出場になかなか絡めずにいる”当落線上”の選手が多く招集された。そのなかで、普段、より高いレベルでトレーニングをできていて、少しずつ自信を深められているとも確認できたそうだ。

 そして鹿島に戻ったあと、関川にとって、大切な勝負の1週間を迎える。来週のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ4節、ホームでの慶南FCでは、先発出場が期待される。

「次はワンくん(犬飼智也)とマチくん(町田浩樹)がいません(出場停止)ので、まだ100(パーセント)出られるとは思っていませんし、信頼してもらえているとも思っていません。ただ、まず、ここから1週間、しっかり詰めていきます」

 U-20日本代表での今回の経験を、チームの大切な試合に還元する――。そのサイクルに乗り、プロとしての最初のチャンスを掴むことができるか。関川にとって、勝負の1週間が始まる。その目は一段とギラついていた。

文:サカノワ編集グループ

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