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【なでしこJ】國武、中里、菅澤…日韓戦で大会初スタメン抜擢の意図は?

決勝戦でゴールを決めた菅澤。アジア大会では切り札として結果を残した。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「3人は自分らしさを出してくれた。それがあってこその勝利」

[アジア大会 女子サッカー 準決勝] 日本 2-1 韓国/2018年8月28日/インドネシア

 なでしこジャパン(日本女子代表)が日韓戦の激闘を制して、2大会連続のアジア大会決勝進出を果たした。決勝の対戦相手は中国代表に決まった。前回は北朝鮮に敗れて準優勝に終わっている。

 幸先良く5分に先制点を決めた日本だが、後半に同点に追い付かれて劣勢を強いられながらも86分にオウンゴールで再び突き放し、勝利を収めた。

 高倉監督は「早く先制点を取れて少しチャンスも作れているなか、韓国の強力な攻撃に対し受け身に回ってしまった。いろんなところでベンチからも調整しようという試みをして、勢いを止められず劣勢の時間が長かったが、選手が諦めず最後まで戦い、勝利できた。選手は本当に素晴らしい働きをしたなと思います」と、なでしこの選手たちの姿勢をたたえた。

 この試合、北朝鮮戦から中2日で迎え、國武愛美中里優、菅澤優衣香の3人が今大会初めてスタメンで起用された。その起用の意図、そして決勝の人選について、指揮官は次のように説明した。

「過密日程の中で、選手の良い部分を引き出したいという強い想いと、チームの力を落とさずプレーさせながら成長を促てたいという想いが頭の中にある。目先の勝利だけを考えてしまうと、チームの膨らみがなくなる。(初先発の)3人は自分らしさを出してくれた。それがあってこその勝利でした。日頃の表情、トレーニングのパワーを見て起用を決めている。また(決勝に向けて、今回の試合の)映像や彼女たちの表情を見て、先発、交代を含めて考えていきたいです」

 中国との決勝は8月31日(日本時間20:30分開始/現地18:30)。ピッチに立つなでしこたちが、どのような”表情”を見せてくれるのか。注目したい。

文:サカノワ編集グループ

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