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【メキシコ戦 通信簿・採点】GK鈴木彩艶に最高評価「5」、唯一の及第点以下は…。サッカー日本代表、W杯ホスト国相手に善戦のスコアレスドロー

【最優秀選手(MAN OF THE MATCH)】鈴木彩艶(日本代表)

遠藤航ら3選手も高評価!

[親善試合]メキシコ代表 0–0 日本代表/2025年9月7日11:00(現地6日19:00)/オークランド・コロシアム(米国)

 北中米ワールドカップ(W杯)まであと9か月と迫るなか、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)が米国遠征でのW杯ホスト国との2連戦初戦、メキシコ代表とスコアレスで引き分けた。

 日本代表の出場選手の「通信簿」は次の通り。

◎日本代表 通信簿
ポジション
背番号 選手名 採点(評価)
寸評
※通信簿にちなみ5段階評価。
「5」が最高、「1」が最低
対象は原則プレー時間20分以上

【先発メンバー】
GK 1 鈴木彩艶 5 【最優秀選手(MAN OF THE MATCH)】
唯一の枠内シュートとなったヘッド弾をビッグセーブ。そのあとの被決定機でも、しっかりシュートコースを消していた。日本人選手として初めて5大リーグのセリエA パルマで正GKとして2年目、風格も漂ってきた。

DF 4 板倉滉 4(▼60分)
早い段階でチェックして起点を作らせず。ビルドアップ時のポジショニングも良かった。3バックではストッパーが最適解か。ケガが心配だ。

DF 3 渡辺剛  4 
3バックのセンターの新たな候補者に加わった。体を張れる力強さも光った。

DF 22 瀬古歩夢 3
守備面では十分通用すると証明。攻撃への関与のディテールや精度が上がれば怖いものなし。

MF 6 遠藤航 4
ピンチの芽を確実に摘んでいった。このクラスの相手に大きな存在になれたのは収穫。課題は決勝トーナメントを見据えた体力面(森保一監督によるマネジメントとも言えるが)。

MF 7 三笘薫 3(▼81分)
何度もラインブレイクに成功。ただし、今回はしっかりリトリートされて対応された感も。ボールを収められる鎌田が左シャドーの時のほうがより生きるか。

MF 8 南野拓実 3(▼69分)
久保のクロスから惜しいボレーを放つ。どうしても左シャドーポジションだと消えている時間も生じてしまう、その課題を解消できずにいる。

MF 10 堂安律 3(▼81分)
新天地フランクフルトでの好調ぶりが伝わるように、広い視野を生かし、堂々としたプレーから攻撃を牽引した。右足を使うことになるが、パスによるラインブレイクもほしい。

MF 15 鎌田大地 3(▼69分)
まだ負傷明けということだったが、ボランチ起用に応えて機能。オプションというより、新たな選択肢に加わった。

MF 20 久保建英 3(▼69分)
立ち上がりに2本惜しいシュートを放つ。最初に放ったミドル弾の位置から高い確率で枠内に飛ばせれば、また一つ突き抜けられる。

FW 9上田綺世 3
苦しい時間帯のポストプレーはチームを助け、全体にもう一度エネルギーをもたらした。2トップが機能しなかったのは、どちらかというと、森保監督の中盤の人選に課題を残した印象(その知見が得られたことも収穫に)。

【交代出場】
DF 16 関根大輝 3(△60分)
3バックだったが、4バックの右SBに近い役割に。ただ、堂安を生かせなかっただけに、そのあたりをチームで整理したい。

MF 11 前田大然 2(△69分)
左サイドでの起用に。求められた役割がやや見えず、ビルドアップから左サイドで崩す流れができていたものの、フィニッシュにつなげられず。

MF 14 伊東純也 3 (△69分)
高い位置でタメを作れる強みはやはり日本の武器。W杯本番へ堂安との併用もテーマになりそう。

MF 21 佐野海舟 3(△69分)
低すぎず高すぎず、程良い立ち位置で防波堤役に。ただ、そうなると、今回のようにドローになりがち。是が非でも勝利を目指す状況が来た時、どのように貢献するのか(猛烈にハイプレスに行って後方は味方に委ねるのか、後方支援に集中するのか)は明確にしたほうが良さそう。

MF 13 鈴木唯人 ―(△81分)
若さと勢いもありアピールしようという印象も。周囲を生かして崩したかった。

FW 18 町野修斗 ―(△81分)
上田との2トップという組み合わせが実現。だが、二人にボールがなかなか入らず、どちらかというと、中盤の構成やシステムに課題を残した。

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 日本代表はこのあと日本時間9月10日8時37分から、コロンバスでアメリカ代表と対戦する。FIFAランキングはメキシコ13位、アメリカ15位、日本17位。