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8戦8発、衝撃のFW上田綺世。「笑顔が増えた」ファン・ペルシ監督が明かす渡辺剛の存在

フェイエノールトの上田綺世(右)と渡辺剛(左)。写真:ANP Photo/アフロ

「二人で一緒に買い物にも行っているそうだね」

[オランダ1部 8節]フェイエノールト 3-2 ユトレヒト/2025年10月5日/デ・カイプ

 オランダ1部リーグ(エールディビジ)8節、フェイエノールトのサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)FW上田綺世(Ayase UEDA)がFCユトレヒト戦、2ゴールを決めて3-2の勝利に貢献した。上田、センターバックの渡辺剛(Tsuyoshi WATANABE)、ともにフル出場している。

 上田はエールディビジ今季8試合・8ゴール。アヤックス・アムステルダムのボウト・ベグホルストの5ゴールを3得点上回り、得点ランキングトップに立っている。

 チームも7勝1分の勝点22、無敗をキープして単独首位に立つ。2位のPSVアイントホーフェンに勝点3差をつけている。

 ロビン・ファン・ペルシ監督は試合後の記者会見で、好調の要因について問われ「様々です」と答えたうえで、「まずアヤセが非常に良い。とても良い準備期間を経て、どんどんコンディションが良くなっている。それがここ数か月、彼のパフォーマンスのベースとなっています」と、新エースストライカーを絶賛した。

「そして、ワタナベの加入は、彼にとってまさに贈り物のようなものになりました。アヤセにどのような好影響を与えているかは、一目瞭然です。彼は以前よりもずっと笑顔が増えました。二人が一緒に昼食をとっている姿は、とても微笑ましいですよ」

 そのように渡辺の存在によって、「笑顔が増えた」というのだ。

「彼らはよく一緒にいます。買い物も一緒にしているそうです。それは本当に見ていて微笑ましいです。そうしてアヤセがすっかり生き生きとしているのが分かります」

 それにはあらゆる文化を持つ選手がチームの勝利のために結束するフェイエノールトの伝統と文化があり、渡辺がそこに見事にフィットしたからだと言う。

「そしてワタナベも素晴らしいです。彼は初日から素晴らしいプレーを見せてくれました。それはチームの文化と関係していると思います。彼らは、その文化の中で成長しています。その全てが、アヤセの今のパフォーマンスに影響しています(上田は今、最高のレベルにある?)まあ、ここしばらくのアヤセは、今までに見せた中で最高のレベルだと思います」

 上田と渡辺、日本代表コンビが好調なフェイエの勢いを支え、加速させている。

 若かりし現役時代に小野伸二と一緒にプレーしているファン・ペルシ監督が、本格的な指導者キャリアをスタートさせたこのタイミングで、新世代の日本代表選手たちと快進撃を遂げているのもまた興味深い。

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 上田と渡辺は日本代表としてキリンチャレンジカップの2試合(10日パラグアイ代表戦@大阪、14日ブラジル代表戦@東京)に臨む。