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フロックではない代表3戦連続ゴール。南野拓実が明かした「1か月前」の予感

南野(9番)のゴールを日本代表のチームメイトが祝福!写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

FIFAランク5位のウルグアイを撃破。「今ちょっと成長しているかなと感じている」。

[キリンチャレンジカップ] 日本代表 4-3 ウルグアイ代表/2018年10月16日/埼玉スタジアム2002

 3試合連続ゴールは、決してフロックではない。南野拓実はウルグアイ戦後、開口一番に言った。

「前回の代表戦でゴールを決められて、そのあとチーム(RBザルツブルク)に帰ってからも自分自身の『コンディションがいいな』、『体がフィットしているな』と実感しながら持続できて、その勢いをこの(10月シリーズの)合宿にも持ち込めるようにと意識してきました。それが上手くいきました」

 森保一監督の初陣となった9月のコスタリカ戦(〇3-0)で決めた、遠藤航のマイナスのクロスに左足で合わせ、相手の股下を抜いた一撃。1点目がオウンゴールだったため、森保体制の最初のスコアラーとなった。そして自身にとっても代表初ゴールに。

 冷静にプレーし、イメージを共有し合って1点を決められた。その経験が、落ち着いてプレーすれば通用するという自信を生んだ。その延長戦上に、キリンチャレンジカップ10月シリーズのパナマ戦でのボレー弾、さらに今回の中島翔哉のパスからDFゴティンを反転でかわす目の覚めるようなショットがあった。

「前のシーズン、あまり大事な試合でスタメンに出られませんでした。でも、自分としてはそこでも成長できることがあると、腐らず変わらずプレーし続けられました。だからこそ、今ちょっと成長しているかなと感じられます」

 昨季はRBザルツブルクで、公式戦44試合11得点10アシスト(そのうちオーストリアリーグ28試合7得点7アシスト)と結果を残した。それでも絶対的な存在にはなり切れず、満足はできなかった。

 さらに、突き抜けるために闘ってきた。その向上心が日本代表での活躍にもつながり、ついに一つ殻を打ち破った。

 何より得点のみならず、プレッシングの貢献など、総合的に見て、勝利への貢献度が高かったことも特筆すべき点だ。23歳の南野が新生日本代表の象徴として、巨星のごとく強烈かつ鮮明な輝きを放っている。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

Posted by 塚越始

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