×

【鹿島】鬼木監督が語った後半開始の濃野投入「アクシデントもあったが…」。横浜FCに2-1勝利

鹿島の鬼木達監督。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA

「鹿島に関わる全ての人たちのパワーを本当に実感するゲームでした」

[J1 36節] 鹿島 2–1 横浜FC / 2025年11月8日14:03 / メルカリスタジアム

 J1リーグ36節、鹿島アントラーズが横浜FCとの一戦、レオ・セアラと知念慶のゴールで2-1の勝利を収め、リーグ最速の勝点70に到達し首位をキープした。2位・柏レイソルとの勝点1差は変わらず。ただ次節鹿島が勝ち、柏が敗れると、9年ぶりのリーグ優勝が決まる状況になった。

 鬼木達監督は試合後の記者会見で、次のように試合を振り返った。

本当に素晴らしい雰囲気で試合を迎えさせてもらえたサポーターに感謝しています。鹿島に関わる全ての人たちのパワーを本当に実感するゲームでした。なかなか難しい展開になり、自分たちの時間を作れなかったですけど、それも上手に後半につなげてくれました。得点を決めて、そのあと畳み掛けるまでは良かったですが、失点を喫してまた難しいゲームになりました。そこをしっかり改善し、次のゲームに向かいたいです」

 3バック(5バック)対策であり、まさに一戦必勝の横浜FC攻略法だったと言える。2トップは田川亨介とレオ・セアラ、左MFに鈴木優磨、右MFに松村優太が入った。指揮官は前線4人の配置を大きく入れ替えた理由を次のように語った。

「試合の中で調子が良く、トレーニングの中でもかなりいい形でプレーをしていて、そこは競争でもあります。あとは最近の2試合とは相手のやり方がちょっと違うところもあり、この陣容になりました」

 そして後半開始から、右SBに濃野公人が投入された。なかなか噛み合わずにいた左サイドではなく、より右から仕掛けていくという判断が下された。その意図を問われた鬼木監督は濃野の積極性に懸けた一方、小池龍太にアクシデント(ケガか!?)があったニュアンスの発言もしていた。

「少しアクシデントもあったところでの交代でした。ただ、キミ(濃野公人)自身は前半の試合を見ていて、相手の背後に行きたいねという話もしていました。その意図の共有ができていました。また、彼はボールを自分で持ち運べて前へ出て行けます。そういったプレーが欲しかったなと。(右サイドを形成した)マツ(松村優太)と非常にいい関係で、よくやってくれたなと思います」

 次節にもリーグ優勝が決まる状況となった。ただ、鬼木監督は「そういう期待はしていないです」と他力には頼らず、一戦必勝のスタンスを貫くだけだと強調。「自分たちが決めるべきチャンスをしっかり一つひとつ掴んでいきたいです」と、むしろこの日奪い切れなかった3点目を追求するスタンスを強調した。

関連記事>>【鹿島】リーグ優勝へ残り2試合、エース鈴木優磨が決意「もう勝つだけ。自分たちができること、やらなければいけないことに焦点を当てて頑張っていきたい」

 11月30日に行われる次節37節、鹿島は東京ヴェルディ、柏はアルビレックス新潟と、それぞれアウェーで対戦する。

Posted by 塚越始