【天皇杯】宮本恒靖会長「寂しい数字」。国立決勝わずか3万人、JFAが検証へ
JFAの宮本恒靖会長。(C)SAKANOWA
準決勝から中5日、国際マッチウィークとも重なり関心を高めきれず。
[天皇杯 決勝] 町田 3–1 神戸 / 2025年11月22日14:00 / 国立競技場
第105回 天皇杯決勝、FC町田ゼルビアが藤尾翔太の2ゴールと相馬勇紀の得点で、ヴィッセル神戸に3-1の勝利を収めて初優勝を果たした。町田にとって初の主要タイトル獲得となった。
この試合の入場者数は3万1414人だった。国立競技場での大一番だったが、高い階層は空席が目立つ状況になってしまった。好天に恵まれたが、客足は伸びなかった。
前回のヴィッセル神戸対ガンバ大阪戦は5万6824人、2024年度の川崎フロンターレ対柏レイソル戦は6万2837人を集客。24年度は大会史上最多記録となっていた。
今回は準決勝が11月16日に行われ、その結果を受けてファイナルのカードが決定。そこから中5日で決戦を迎えた。対戦カードによるとはいえ、この期間が短いと、どうしても発券が伸びない傾向にはある。
加えて、今回ちょうど国際インターナショナルマッチウィークで、日本サッカー協会(JFA)が主催する日本代表のホーム連戦とも重なったことも影響したか、むしろ北中米ワールドカップ(W杯)に人々も興味を持つなか、このファイナルに向けて、関心を高めきれなかった。
今回は両チームのサポーターはまずまず来場していた。しかし『国立決勝』とあって、サッカーファンを新たに獲得するチャンスでもあったが、町田対神戸戦は、新規や“ちょっと観に行こうかな”というライト層に刺さらなかった。
宮本恒靖会長は試合後に取材陣に対し、「サッカー人気というところで、深刻には捉えていない」としたうえで、「国立での決勝が3万人ちょっとというのは寂しい数字だなと思います」と語った。
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また、今回指定席が7000円とやや高めに設定。日本代表戦もダイナミックプライシングが導入されて高額になりボリビア戦は売り切れず、新たな層獲得につなげられずにいるのでは、という指摘には「それも含めて検証する必要はあるかなと思います」と答えた。




