伊藤洋輝がキム・ミンジェを序列で上回る可能性。バイエルンで先発復帰、マインツとドローも好パフォーマンス
アリアンツ・アレーナで対決したバイエルンの伊藤洋輝とマインツの佐野海舟。(C)Midori IKENOUCHI
ニャブリ対策の川崎颯太は大腿部を負傷し交代に。
[ブンデスリーガ 14節] バイエルン 2–2 マインツ/2025年12月15日(現地14日)/アリアンツ・アレーナ
ドイツ・ブンデスリーガ第14節、FCバイエルン・ミュンヘンはホームで1.FSVマインツ05と2-2で引き分けた。リーグ戦開幕からの無敗は14試合で継続されたが、今季二度目の引き分けとなった。
バイエルンの伊藤洋輝(Hiroki ITO)はケガからの復帰後、初の公式戦スタメン出場。左のセンターバックに入り、60分までプレーしてアルフォンソ・デイヴィスに交代した。
UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)スポルティングCP戦(3-1で勝利)からの連戦となるバイエルンは、一部ローテーションを行いテストを行った。センターバックは、左・伊藤、右・キム・ミンジェという日韓代表コンビが組まれた。
これまで左SBでの起用が多かった伊藤だが、バイエルンのスムーズな連係にうまくフィット。左サイドの攻撃の起点となった。
マインツがカウンターやセットプレーを狙い、終始深く引いて守る展開だったこともあるが、左SBのアルフォンソ・デイヴィスも復帰したなか、ヴァンサン・コンパニ監督にとって“CB伊藤洋輝”が新たな選択肢として計算に入ったはずだ。
縦への推進力を持つキム・ミンジェだが、この試合ではミスも散見され、ビルドアップ能力や背後を突くキックを備える伊藤が評価を高め、センターバック陣の一角として序列を上げる可能性も感じさせた。左利きのセンターバックを求めるコンパニ監督の意図が伝わる起用法だった。
一方、最下位に低迷するマインツでは佐野海舟と川崎颯太が先発した。川崎はバイエルンのキーマンであるセルジュ・ニャブリを徹底マークする役割を担ったが、大腿部裏側を傷めて62分に交代している。佐野はフル出場したものの、常にゴール前での守備に追われた。
バイエルンは12勝2分の勝点38で首位で、2位のRBライプツィヒとは勝点9差。
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一方、昨季6位に躍進してUEFAカンファレンスリーグ(現在3勝1分1敗でリーグフェーズ5位)に出場しているマインツだが、1勝4分9敗の勝点7でリーグ最下位。17位、プレーオフ圏の16位とは4ポイント差だ。




