【移籍】浦和復帰は!? 原口元気「夏以降残ることはない」シュツットガルトと契約満了へ。Jリーグ冬の登録ウインドーは3/27まで
原口元気。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ウイングとインサイドハーフを担えるのはまさに魅力。一方、今季ほとんど公式戦に出ておらず…。
ドイツ・ブンデスリーガ1部VfBシュツットガルトの元サッカー日本代表MF原口元気(Genki HARAGUCHI)が今年6月で契約満了を迎える。32歳のアタッカーは今季これまで公式戦2試合、いずれも短時間の出場にとどまり、目下リーグ3位と好調なチームを支える存在になっているものの、ピッチに立つチャンスを得られずにいる。
現地メディアは、欧州主要リーグの移籍マーケットは閉じたものの、まだ開いている市場との交渉はあり得ると、原口放出の可能性を示唆する強化スタッフのコメントを掲載してきた。つまり――3月27日まで移籍マーケット(選手登録期間)が開いている日本(Jリーグ)も、選択肢に残っていることになる。
しかし原口自身は常々、ドイツ(欧州)で戦い続け、指導者の道へ進みたいとも語っていた。もちろん、プロアスリートであり、基本的には戦力として必要とされるクラブで戦うという立場にある。何を優先するかで、進路の選択は変わってくる。
『ビルド』は3月8日、現在平均年齢がブンデスリーガ1部で最も若いシュツットガルトは来季さらに若返りを図るというレポートを掲載。32歳の原口が唯一の30代であり、「夏以降に残ることはないだろう」と退団は決定的と見ている。
そこで古巣の浦和レッズが、この冬のマーケットで動くのか。注目点の一つになる。
レッズはまさに原口のポジションである両ウイングとインサイドハーフの選手層を厚くしたいところ。彼の仕掛けも、ハードワークも、何よりその経験値も生きそうだ。
とはいえ、もちろん近年はコンスタントに出場機会を得られず、そのブランクは不安材料だ。近年の浦和の日本人の補強は、”実績”がやや優先され、直近の活躍や勢いをそのままレッズに持ち込む――という人材を確保できずにいる印象だ。原口獲得となれば、様々な相乗効果が期待できる一方、本当にリーグ優勝を狙うための戦力なのかという点ではリスクも伴う。
もちろん、浦和の育成組織出身初の5大リーグへ直接移籍を果たしたタレントであり、ロシア・ワールドカップ(W杯)では日本代表としてベルギー代表からゴールも決めた。ドイツでも十分な戦績を残してきた。浦和が生んだ最大のタレントの一人であり、今まさに必要とされる存在と言えるかもしれない。あと3か月待てばフリーランスになるという点でも、様々な駆け引きがあるか。
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果たしてオラ・ソルバッケンや安部裕葵らが合流してくれば、解決する問題なのか。まずはフットボール本部の方針、そしてペア=マティアス・ヘグモ監督の意向も関わってくる。あるいは、他のクラブ、他の国、他のドイツクラブという道、あるいは……。もちろん加えて尊重されるのは、原口の考えるビジョンだが――。