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【2025年のJリーグでの判定】コンタクトプレー『振れ幅が大きかった』→シーズン終盤に全体で精度向上

Jリーグ フラッグ 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

JFA審判委員会が総括。来季へ基準の明確化と共有の重要性を強調。

 日本サッカー協会(JFA)審判委員会(扇谷健司委員長)は12月17日、都内のJFAオフィスで2025年最後となる9回目のレフェリーブリーフィングを実施し、今季のJリーグにおける判定の総括と、来季に向けた課題を報告した。

 2025年シーズン序盤に、大きな注目を集めたのが「コンタクトプレー」を巡る判定だった。審判委員会は開幕前、「コンタクトプレーの“標準”を引き上げる取り組み」を方針として掲げたが、その意図やニュアンスが十分に共有されず、“コンタクトプレーに寛容になる”という誤った受け止め方が広がり、現場でも一定の混乱が生じた。

 もっとも、ファウルの基準そのものを変更したわけではなかった。不要な笛を減らす一方、取るべきファウルを確実に取れるようにすること、すなわち判定における“誤差”を縮小していくことが狙いだった。

 審判委員会は、今季のコンタクトプレーの判定について「振れ幅は大きかった」と総括。その一方で、シーズン後半に入ると試合を重ねるなかで基準の共有が進み、判定の一貫性は徐々に向上したという。

 実際、課題は残しつつも、選手が受けるストレスは軽減されていった印象を受けた。

 報告によれば、J1リーグにおけるキーインシデント(主にゴール前の重要局面)での「最終的な判定」が正しかった割合は、前半戦(第1節〜第24節)が87.5パーセントだったのに対し、後半戦(第25節〜第38節)では92.53パーセントまで向上した。

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 佐藤隆治JFA審判マネジャー(Jリーグ担当)は、こうしたデータを踏まえ、「審判員が曖昧に感じる要素をできるだけ減らした状態でシーズンに入りたい」と語り、基準の明確化と共有の重要性を強調した。

Posted by 塚越始