【浦和】2得点の武藤雄樹「鹿島に勝ってほしいというサポーターの気持ちに応えたかった」
浦和レッズの武藤雄樹。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
2015年以来のホーム勝利。その試合でも武藤は決めていた。
[J1 30節] 浦和 3-1 鹿島/2018年10月20日/埼玉スタジアム2002
浦和レッズのFW武藤雄樹が鹿島アントラーズ戦で2ゴールを決めて、チームに3-1の勝利をもたらした。
浦和は先制点を与えたものの、ボール支配率で相手を大きく上回る。チャンスは多く、徐々に鹿島ゴールに近づくなか、52分、柏木陽介のコーナーキックに岩波拓也が合わせて同点に追い付く。さらに60分、武藤がペナルティエリア外での反転から左足を振り抜き、鋭いショットを突き刺し逆転に成功した。
その後は鹿島の反撃を受けて苦しんだが、試合終了間際の90+3分にカウンターから武藤がゴール前まで走り込んで、試合を決定づける3点目を突き刺した。
試合後のヒーローインタビューで、武藤は次のように喜びを語った。
「本当にサポーターの皆さんが素晴らしい雰囲気作ってくれて、いいプレーを見せたいと思っていました。(1点目は)思い切って振り切りましたが、そこまでつないでくれたみんなに感謝したいです。(2点目は)最後に1点カウンターで取れたらいいなと思っていて、押し込まれていたので最後にチームを助けられて良かったです」
鹿島からのリーグ戦ホームでの勝利は3年ぶり。その2015年の試合でも武藤がゴールを決めていた(もう1点は関根貴大/シント=トロイデン)。
「鹿島に勝ってほしいというサポーターの想いはとても感じていたので、勝てて嬉しいですし、ここからすべてのチームに勝っていきたい。(24日には天皇杯のサガン鳥栖戦があるが)天皇杯は狙っているので、一緒に戦いましょう!」
そのように武藤は呼び掛けた。最近リーグ5試合で4ゴールと当たっている。しかもその間チームは4勝1分と負けなし。浦和のナンバー9とともに、チームがこの大切なシーズン終盤になって調子を上げてきた。ACL出場権獲得、そして天皇杯制覇――いずれも射程圏内に入ってきた。
文:サカノワ編集グループ