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【高知ユナイテッド】吉本岳史監督の復帰を発表「もう一度この場所で、私自身にあるすべての情熱と献身性を注ぐ覚悟」

吉本岳史氏 (C)ALBIREX NIGATA

雨降って地固まる、となるか――。

 J3リーグの高知ユナイテッドSCは12月24日、トップチームの新監督に吉本岳史氏(Takafumi YOSHIMOTO)が就任すると発表した。2022年から24年まで指揮を執った指揮官の復帰で、混乱が続いた今季を経て、クラブは再び原点回帰といえる選択を下した。

 高知を巡っては2025年、チーム内からのパワーハラスメント申告を受けた秋田豊監督の休養が長期化し、9月には監督代行を務めていた神野卓哉ヘッドコーチが契約解除となるなど、異例の事態が続いた。

 その後、白石尚久監督が途中就任してJ3残留を果たしたものの12月24日に解任を発表。そして白羽の矢が立ったのが、クラブをよく知る吉本監督だ。

 高知県出身で、2020年からコーチ、22年から24年まで監督を務め、JFLからJ3昇格の大仕事を成し遂げた。退任したあと2025年は新潟のヘッドコーチを務めていた。

 吉本監督は就任にあたり、次のようにコメントしている。

「このたび、再び高知ユナイテッドSCの監督に就任することになりました。昨シーズン、チームを離れるという決断をしたことで、多くの方にさまざまな想いを抱かせてしまったと思います。

 この1年、外から高知ユナイテッドSCを見る時間を持ち、離れたからこそ気付けたこと、学んだこと、そして自分自身に足りなかったことと、真摯に向き合ってきました。

 簡単な決断ではありません。簡単なミッションでもありません。それでも、もう一度この場所で、私自身にあるすべての情熱と献身性を注ぐ覚悟です。

過去の結果(2024/2025)を踏み越え、
泥にまみれながら(泥臭く)名を刻み、
未来(野心と成長)へ牙を向ける。

この街にとって、そして高知ユナイテッドSCのフットボールファミリーにとって、より誇れる存在になるために。

これからの姿勢と行動、そのすべてに覚悟を持って挑戦を続けていきます。このチームを、共に創ってください。よろしくお願いいたします」

 度重なる混乱を経て、高知が指揮官復帰という決断を下した。高知ユナイテッドにとって、まさに雨降って地固まるとなるか。

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 2026年シーズンは、クラブの真価が問われる1年となる。