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大谷翔平の同僚が「トレード候補」。山本由伸・佐々木朗希らドジャース投手陣充実で、活躍しても立場は不透明

(C)SAKANOWA

2026年、右腕が完全復活へ――。立ちはだかる「投手王国」の壁

 アメリカ・メジャーリーグベースボール(MLB)のロサンゼルス・ドジャースは、2026年シーズンに向けて投手陣の層がかつてないほど厚みを増している。そんななか大谷翔平の同僚である右腕リバー・ライアンが、トミー・ジョン手術からの復帰を経て再び注目を集めている。

『MLB公式サイト』によると、ライアンは2024年にメジャーデビューを果たし、4試合の先発で20回1/3を投げて防御率1.33と強いインパクトを残した。しかし同年8月に右肘を手術。2025年シーズンは実戦復帰することなく、リハビリに専念する1年となった。

 27歳の右腕は2026年のスプリングトレーニングに向け、順調な回復をアピール。デーブ・ロバーツ監督も「ワールドシリーズを外から見た悔しさが原動力になる」と期待を寄せている。同じく負傷から戻るギャビン・ストーンとともに、完全復活を期す立場だ。

 ただし、ライアンの前に立ちはだかる壁は高い。

 ドジャースは山本由伸、ブレイク・スネル、タイラー・グラスノー、大谷、エメット・シーハンらが先発候補に名を連ねる。佐々木朗希も再び先発ローテーションに戻る見通しだ。5人制か6人制かによっては、先発陣から外れる投手が複数出る計算になる。

 そのため、ライアンのような若くポテンシャルの高い投手は、「トレード候補」として浮上する可能性があるというのだ。ブランドン・ゴームズGMも「投手の層は貴重な資産」と語り、条件次第では戦力を動かす選択肢を否定していない。

 復活しても居場所が保証されないという、ぜいたくで過酷な競争環境である。それでもドジャースにとって、ライアンの存在は長期的な王朝構築を支える重要なピースであることに変わりはない。

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 完全復活か、それともトレードか――大谷とともに戦う可能性を含め、2026年はキャリアの中でも大きな分岐点となりそうだ。