【サッカーW杯】米国トランプ大統領がFIFAに「イラン追放とイタリア参戦」を要求か。メローニ首相への“お詫び”にアズーリを利用?
北中米W杯抽選会での米国トランプ大統領。(Photo by Hector Vivas - FIFA/FIFA via Getty Images)
インファンティーノは即否定
今度はFIFA北中米ワールドカップ(北中米W杯)を巡り、政治的な圧力が強まる――!? アメリカのドナルド・トランプ大統領の特使がこのほど、北中米W杯に出場するイラン代表をイタリア代表に置き換える案を国際サッカー連盟(FIFA)に提案していたという。アメリカメディア『フォックス』が4月23日、『フィナンシャル・タイムズ』の報道を引用して伝えた。
報道によると、この案を持ちかけたのはアメリカの特使パオロ・ザンポッリ氏だ。FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長に、「イタリアがイランに代わって出場するべきだ」と提案したというのだ。
ザンポッリ氏は「私はイタリア出身であり、アメリカ開催の大会でアズーリ(イタリア代表)を見られたら夢のようだ。4度の優勝を誇る実績は出場に値する」と説明したとされる。
この動きの背景には、トランプ大統領とイタリアのジョルジャ・メローニ首相の関係修復を図る狙いがあると見られる。両者の関係は、イランを巡る問題やローマ教皇に関する発言をきっかけに悪化している。
一方、FIFAのインファンティーノ会長はこの提案を明確に否定。「イラン代表は間違いなくワールドカップに出場する」と断言し、すでに出場権を獲得しているチームの参加は揺るがないとの立場を示したそうだ。
イラン代表はアジア予選を突破し、本大会出場を決めている。選手たちも出場を強く望んでおり、インファンティーノ会長は「彼らは国民を代表している」との考えだ。
また、イラン代表はグループステージ、ロサンゼルスとシアトルで試合が組まれている。アメリカ国内での試合開催に懸念を示し、メキシコへの変更案も浮上したといわれるが、FIFAはこれも拒否したとされる。
トランプ大統領自身は自身のSNSで、イラン代表のアメリカでの試合開催に「歓迎する」としつつも、安全面を理由に「適切ではないかもしれない」とも投稿し、物議を醸している。
さすがに代表チームの交代は現実味を欠く。とはいえ本番まであと2か月を切ったなか、“パワープレー”を続けるアメリカによるワールドカップへの政治の介入はきな臭く、気掛かりではある。
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