混迷の韓国代表、“無能”批判イ・ジェミョン大統領「政府もできる限り尽くす」と約束。しかし『ホン・ミョンボ』には言及なし
北中米W杯を終えて韓国に帰国し、批判の嵐にさらされた韓国代表のホン・ミョンボ監督。憔悴し切った表情を見せた。写真:AP/アフロ
「皆さんは誇るべき韓国代表だ」と選手たちをたたえる
FIFA北中米ワールドカップ(北中米W杯)で韓国代表がグループステージ敗退に終わり、ホン・ミョンボ監督の辞任など混乱が続くなか、イ・ジェミョン(李在明)大統領が7月1日、自身のSNSを通じて韓国代表にメッセージを寄せた。
イ・ジェミョン大統領は、「誰よりも心が重いであろう韓国代表選手の皆さんに深い慰めを伝えます」と書き出し、「この4年間、ワールドカップだけを見据え、多くの親善試合を戦い、予期せぬ負傷や厳しいリハビリも乗り越えてきた。『韓国代表』という名前の重圧は、身体の苦痛以上に重かったかもしれない」と選手たちをねぎらった。
さらに、「最後の瞬間まで諦めず、国民に希望と誇りを届けるため、すべてをピッチに注いだ。結果に関係なく、皆さんは誇るべき韓国代表だ」と強調した。
そして今後について、「今回の大会が単なる挫折で終わることなく、韓国サッカーがさらに飛躍するための土台となるよう、政府としてもできる限りのことを尽くしたい」と支援を約束。キャプテンのソン・フンミンをはじめとする代表チームへ感謝の言葉を送っている。
一方、この投稿では、キャプテンのソン・フンミンには言及した一方、批判の矛先となっているホン・ミョンボ監督については触れなかった。
もっとも、グループステージ敗退直後の6月28日には、イ・ジェミョン大統領はより踏み込んだ見解を示していた。
「予想外の結果に当惑を超えて愕然としている」としたうえで、「結局、人事がすべてだということが改めて証明された。能力よりも身内を優先して無能な人物を指揮官に選べば、結果は火を見るより明らかだ」と厳しく批判。「今回のワールドカップ本大会出場失敗(※原文ママ)は組織と人事の失敗によるもの」とまで言及し、文化体育観光部に原因究明と再発防止策の徹底を指示していた。
また、大韓体育会や大韓サッカー協会を含むスポーツ団体について、透明性や公平性を高めるため、競技関係者による直接選挙制度の導入など組織改革を進める考えも改めて示している。
レジェンドでもあるホン・ミョンボ氏が韓国代表を離れ、新体制の構築とともに、代表強化だけでなくスポーツ関連の行政改革も大きなテーマとなっている。
関連記事>>【日本代表】通信簿・採点ブラジル戦。最低点は田中碧ではない2選手に。高評価も2選手、佐野海舟と…
イ・ジェミョン大統領が掲げた「政府としてのできる限りのこと」が、今後どのような形で具体化されるのか注目される。




