あの浦和元エースも所属! 清水の筆頭株主「鈴与」がデンマーク1部ランダースFCを買収、株式80%を取得

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サカノワスタッフ

鈴与がデンマーク1部ランダースFCの筆頭株主に。クラブ公式サイトより

220年以上の歴史を持つ鈴与グループ、「Tomoiki(共生)」の理念を強調

 デンマーク1部ランダースFCは8月28日、日本の鈴与株式会社(Suzuyo)がクラブの株式80パーセントを取得し、新たな筆頭株主になったと発表した。地元資本のランダースFCホールディングが残る20パーセントを保有する。

 鈴与は1801年に静岡県清水で創業し、220年以上の歴史を持つ。現在は約140社、約1万3600人の従業員を抱える企業グループに成長。物流・運輸をはじめ、幅広い事業を展開している。

 また、1998年からJリーグの清水エスパルスに携わり、現在はクラブ運営会社の筆頭株主でもある。ランダースは今回の発表で、鈴与について「プロサッカーと、プロクラブが地域社会に果たす役割について約30年の経験を持つ」と紹介している。

 今回の株式取得にあたり、鈴与側は地元株主が引き続きクラブ経営に参画することを重視している。ランダースFCホールディングも、クラブや街、デンマークサッカー、地元経済界について長年培ってきた知見を生かし、20パーセントを保有する共同オーナーとして残る。

 ランダースFCホールディングのスヴェンド・リンゲ・ヨルゲンセン氏は、「クラブをさらに発展させるために必要な経済力、経験、長期的な視点を備えたパートナーを探すことが重要でした。鈴与という適切なパートナーを見つけられたと考えています」と説明している。

 新体制では、健全な財政運営を維持しながら、選手・タレントの育成、スポーツ部門の組織強化などを進め、長期的な競技面と商業面での発展を目指す。一方、ランダースとクロニラン(Kronjylland)地域に根差してきたクラブのアイデンティティーも維持する方針だ。

 鈴与の鈴木健一郎社長は、クラブ公式サイトを通じて次のようにコメントしている。

「何よりもまず、長年にわたりランダースFCに関わってこられたすべての皆様に、深い敬意と感謝を申し上げます。私たちはランダースFCへの参画を長期的なパートナーシップと捉えており、クラブの強いアイデンティティーと地域との結び付きを重視しています」

 さらに鈴与が220年以上にわたり掲げてきた「Tomoiki(共生)」の考え方にも言及した。

「鈴与には220年以上にわたり、私たちが属する地域社会と手を携えて歩む『Tomoiki』という理念があります。ランダースFCと地域社会との間に築かれてきた関係にも、明確な共通点があると感じています。クラブを取り巻くすべての皆様と強い関係を築き、すでに築かれている基盤をともに発展させていくことを楽しみにしています」

 ランダースFCは近年、デンマークのトップカテゴリーで安定した地位を築いてきた。浦和レッズ、名古屋グランパスでエースストライカーとして活躍したキャスパー・ユンカーが所属し、今回の発表を受けて、SNSでは「また日本と関わることができて嬉しい」と日本語で投稿している。

 清水に約30年間携わってきた鈴与が、欧州プロサッカークラブの経営にも本格的に乗り出すことになった。