【織田翔希】ドジャース有力も、米紙展望「巨人逆転」のシナリオとは?「おそらく読売ジャイアンツはそれを当てにしている」
巨人の新監督に就任した松井秀喜氏。写真:ロイター/アフロ
MLBは12月1日に労使協定の期限を迎える。ロックアウトが18歳右腕の決断に影響する可能性
プロ野球・メジャーリーグベースボール(MLB)への挑戦を表明した横浜高校の織田翔希投手(Shoki ODA)の獲得を巡り、ロサンゼルス・ドジャースが一歩リードしていると噂される一方、ドラフト1位で“強行指名”した読売ジャイアンツ(巨人)にも逆転の可能性が残されているという。その鍵を握るのが、メジャーリーグ(MLB)の労使交渉だ。
織田は日本のプロ野球を経ず、米国球界に挑戦する意向を表明している。『ニューヨーク・ポスト』は10月25日にレポートを掲載し、織田の憧れの選手はドジャースの山本由伸投手で、インスタグラムでフォローしているMLB球団がドジャースだけだという点に着目。ドジャースがリードしていると報じ、MLBの球団と契約締結となれば、スカウトの見積もりとして、300万ドル(約4億7000万円)から500万ドル(約7億8000万円)の契約金を得られるのではないかと見ている。
一方、巨人が逆転で織田を獲得する――。同紙が注目したのが、12月1日に期限を迎えるMLBの労使協定だ。
現在、MLBの球団側と選手会は新たな協定に向けて交渉している。合意できなければ、球団側が選手との契約などを停止する「ロックアウト」に突入する恐れがある。
織田のような海外のアマチュア選手は、現行制度では2027年1月15日からMLB球団と契約できる。しかし、労使交渉が決着しないままロックアウトが長引いた場合、予定どおりに契約を結べなくなることもあり得ると見ている。
同紙は「おそらく読売ジャイアンツはそれを当てにしている」と分析しているのだ。
つまり、織田が米国球界への挑戦を希望していても、契約できない期間が長期化する場合がある。そうした状況を踏まえて交渉できれば――という見立てだ。
巨人は22日のドラフト会議で織田を単独1位指名し、交渉権を獲得した。新たに就任した松井秀喜監督の存在もあり、日本球界でのプロ生活を選択する可能性が完全に消えたわけではない。
もっとも、これは巨人がロックアウトを利用する方針を示したという話ではない。あくまで米紙の推測である。
また、同紙は仮に巨人が織田の獲得に成功したとしても、いずれにせよ若い有力選手が日本のプロ野球を経ずにメジャーを目指す「次の織田」の流れは続くと予想している。
巨人にとっては、その説得の時間が生まれるチャンスをうかがうことになりそうだ。もしかすると……織田の進路は、海の向こうの労使交渉にも左右されるかもしれない。
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