なでしこW杯へ手応え。「ベレーザライン」で米国から劇的同点弾!
日本女子代表(なでしこジャパン)の長谷川唯。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
遠藤→長谷川→籾木。U-20W杯優勝メンバ―の18歳が起点になる。
[シービリーブスカップ] アメリカ 2-2 日本/2019年2月27日/タレン・エナジー・スタジアム
米国で開催中の4か国対抗「She Believes Cup(シービリーブスカップ)」、日本女子代表(なでしこジャパン)は後半アディショナルタイムに籾木結花のゴールで追い付き、前回女子ワールドカップ(W杯)で優勝している女王アメリカ女子代表と2-2で引き分けた。
今年6月に開催されるフランス女子ワールドカップの前哨戦となった大会。先制されたものの67分に中島依美の左足のファインゴールで一旦は1-1の同点に。その後アレックス・モーガンのゴールで再び勝ち越されたが、日本も丁寧にボールをつないで反撃の糸口を探る。
迎えた後半アディショナルタイムに突入した90+1分、昨年のU-20女子ワールドカップ優勝メンバーの18歳・遠藤純のスルーパスから、最前線に入っていた長谷川唯が抜け出し、DFとGKを3人引き出して右サイドへパス。これをフリーの籾木が押し込み、「日テレ・ベレーザライン」から土壇場で2-2の同点に追い付いた。
途中出場から大仕事をやってのけた籾木は、試合後のフラッシュインタビューで次のように語った。
「W杯に向けて貴重な機会になり、アメリカに引き分けられたことは収穫です。しかし勝ち切れなかったことは課題。相手が4-3-3の布陣だったので、横のスペースを使って日本のペースにしていこうと(長谷川)唯と話をしていました。(ゴールシーンは)遅れ気味かなと思いましたが、私がGKと1対1の状況を作ったほうが相手も嫌がるだろうと詰めていたところへパスが来ました。23人全員の力を合わせて、今回勝ち切れなかっただけに、次は必ず勝ちたいです」
なでしこジャパンはこのあと、中2日で3月2日にブラジル女子代表、3月5日にイングランド女子代表と対戦する。
文:サカノワ編集グループ