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WEリーグがクレド発表「みんなが主人公になるためにプレーする」

東京オリンピックに出場した浦和の塩越柚歩。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

3つのステイトメントによって構成。浦和の南萌華ら11クラブの選手がコメント。

 東京オリンピックを経て開幕を控えた日本初の女子プロサッカーリーグ、WEリーグ(公益社団法人日本女子プロサッカーリーグ)は8月25日、所属選手の行動規範として、団体の拠りどころとなる信条や指針にあたる「WEリーガークレド」を制定した。制定にあたっては、11クラブの代表選手たちによる全3回のミーティング、全選手参加型のクラブ別ミーティングを行い、実際に議論を重ねるなかで選手たちから湧き出た言葉によって生み出された。

「WE PROMISE」からはじまり、「みんなが主人公になるためにプレーする」とまとめられたクレドは3つのステイトメントによって構成される。

「私たちは、自由に夢や憧れを抱ける未来をつくる。」

「私たちは、共にワクワクする未来をつくる。」

「私たちは、互いを尊重し、愛でつながる未来をつくる。」

 WEリーグが掲げる理念「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する」を選手たちがひも解き、将来を担う子どもたちやいつも支えてくださるファン・サポーター、地域・社会に対してWEリーガーが約束することをまとめたクレドを、今後のプレーや活動で体現していく。

● 「WE MEETING」 全11クラブ参加選手コメント
◎マイナビ仙台レディース
浜田遥
クレドミーティングに参加し、各クラブ選手の意見や考え方などを知ることができてとても勉強になりましたし、岡島チェアやいろんな方のお話を聞いて、WEリーグという新しいリーグを私たちで創り上げていくという責任感も沸いて貴重な経験ができました。クレドが完成して、みんなで話し合って決めたものがついに形になり、いよいよ始まるんだなというワクワクした気持ちでいっぱいです。私は、特に”共にワクワクする未来をつくる”という言葉が好きで、私も小さい時に好きなサッカー選手がいて実際に試合をみてワクワクした未来を想像したので、今度は私がサッカーを通して子どもたちにワクワクするような未来を届けられたらいいなと思います。

◎三菱重工浦和レッドダイヤモンズレディース
南萌華
今回クレド作成に直接関わらせていただき、選手としてこのWEリーグをどのようなリーグにしていきたいかというのを再確認できたと感じています。他クラブの選手との意見交換や岡島チェアと会話をしていく中で、今後WEリーグはもっと選手が主体となり盛り上げていく必要があるなと思いました。そのような意味も込められたクレドになったのではないかと思います! このクレドが、選手が主体となりながらたくさんの方とともに作り上げていくWEリーグの指標となり、多くのサッカー少女達が目指すべき素晴らしいプロリーグにしていきたいと思います!

◎大宮アルディージャ VENTUS
乗松瑠華
わたしが意識し、大事にしたいのは「共に」や「互い」という言葉です。特に大宮アルディージャ VENTUS は新設チームですべてがゼロからのチャレンジなので、選手だけではなく、「WEリーグに関わる人が全員で一緒に作っていく」という部分を大事にしたいと思いました。文章を短くしてわかりやすく、覚えやすくするために言葉を省くという意見もありましたが、やはり「共に」「互い」という言葉は大事にしたいという意見が多かったです。今回、クレド開発に参加したことで「自分たちで作っていく」という意識がより強くなりました。そして、自分たちが決めた言葉だからこそ責任も生まれて、WEリーグを自分事として考える大きなきっかけとなったので主体的に取り組んでいきたいです。

◎ちふれ AS エルフェン埼玉
船田麻友
クレド作成に関わる、貴重な経験をありがとうございました。クレドが決定し、とてもシンプルでいいものだと感じました。私は3回目のみの参加だったのですが、各クラブの選手とディスカッションすることがとても良い時間でした。11クラブの各選手とWEリーグに関わる方々、いろんな側面から見て想いを伝えられたからこそ、完成したクレドだと思います。子ども、サポーター、地域の方々を含めた「みんな」が主人公になるためにプレーしていきたいです!

◎ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
岸川奈津希
クレド開発ミーティングに参加させてもらい、他チーム選手のWEリーグへの想いや期待などを共有することができとても有意義な時間でした。これから開幕するWEリーグで多くの方に楽しみを届けられるように全力でプレーします!

◎日テレ・東京ヴェルディベレーザ
植木理子
今回、クレドの開発に関わらせていただき、違うチームでありながら、WEリーグという名のもとに集い、ひとつのものを作り上げていくという目的で議論し合う事で、これから始まるリーグへの期待感がとても高まったように感じました。また、WEリーグを成功させるために、みんなで考え、決定したこのクレドの存在が軸となっていくといいなと感じました。このクレドに込めた選手それぞれの想いが多くの人に届き、さらに多くの人の賛同を受け、共にWEリーグを作り上げていくことに繋がって欲しいと思います。

ノジマステラ神奈川相模原
松原有沙
まず、WEリーグのクレドを作成することに関わることができて、とても嬉しく思います。ありがとうございました。ミーティングでは、クレドを作成するにあたってそれぞれのチームが大切にしたいものや、どのように行動していきたいのか知ることが出来ました。各チームの候補からリーグとしてのクレドを作成しましたが、とてもいい話し合いができたと思います。このクレドを胸に、リーグ戦を通していろんな人の未来につなげられるようにプレーしていきたいと思います。

◎AC長野パルセイロレディース
三谷沙也加
クレドのミーティングで自分たちのチームの考えを伝えながら、WEリーグのチームそれぞれの意見を聞いてたくさん話し合えました。他のチームの意見や考えを聞いて新しい考え方など参考にもなり、色んなことを考えられる良い時間になったと思います。みんなで決めたクレドの未来をしっかりと創っていけるように、そして、みんなでWEリーグを盛り上げていけるよう、日々、頑張っていきます!

◎アルビレックス新潟レディース
選手一同
今年の3月から開発ミーティングを定期的に実施し、他のWEリーグ参入クラブの皆さんとも意見を交換してきた中で、今こうしてクレドが完成したことを嬉しく思います。言葉だけでなく実践してこそ、このクレドが本当に価値のあるものになると思っています。オンザピッチ、オフザピッチに関わらず、WEリーガーならどう行動するかを絶えず自分自身に問いかけていきます。女子サッカー界が新たなチャレンジを迎えるにあたり、これからWEリーグの舞台に立つ私たちには、女子サッカーの価値を高めていく使命があると感じています。そして、チームメイトや対戦相手はもちろん、WEリーグに関わるすべての人たちを尊重し、多様性を認め合う未来づくりに貢献していきたいと思います。

INAC 神戸レオネッサ
牛島理子
クレド開発のミーティングに参加させていただき、私たちがサッカーを通して伝えられる気持ちがあったり届けられる想いがあるのだとスポーツが持つ力の大きさを改めて感じました。WEリーグがより多くの人の生活の一部となれるように私たち選手は全力でプレーしたいと思います。そんな可能性溢れるWEリーグのクレド開発に携われたことをとても嬉しく思います。

◎サンフレッチェ広島レジーナ
福元美穂
クレドの作成にあたっては選手たちの中でも様々な話し合いを行い、改めて考える良い機会となりました。その結果、この素晴らしい言葉ができたことをうれしく思います。このクレドを受け、皆さんと一緒になって夢や希望を与えられる舞台を作り上げ、支えていただいている方々と共感しあえる未来を作ってきたいと思います。

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[文:サカノワ編集グループ]

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