×

【なでしこ敗退】涙の岩渕真奈「残念ですが、やれることはやったかなと思います」。東京五輪準々決勝、スウェーデンに1-3

岩渕真奈。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「もっと全員が貪欲に」。新10番を力に変えてピッチに立ち続けたが――。

[東京五輪 準々決勝] 日本女子代表 1–3 スウェーデン女子代表/2021年7月30日/埼玉スタジアム2002

 東京オリンピック・サッカー女子の準々決勝、なでしこジャパン(日本女子代表)は1-3でスウェーデン女子代表に敗れ、ホスト国としてのメダル獲得はならなかった。FIFA(国際サッカー連盟)ランキングは、日本が10位、スウェーデンが5位。

 日本の岩渕真奈は今大会、10番をつけてプレー。この試合も右ヒザにテーピングを巻きながら、フル出場を果たした。スペースを作り出して田中美南の一時同点に追い付くゴールを引き出し、あわやPK獲得かという田中へのスルーパスも通した(一旦は日本にPKが与えられたが、VAR[ビデオ・アシスタント・レフェリー]によって無効に)。

 岩渕は試合後、涙を浮かべながら、次のようにフラッシュインタビューで語った。

「内容どうこうよりも結果がすべての世界。残念ですけれど、やれることはやったかなと思います」

 そのようにこの敗戦を受け止めていた10番は、今大会を次のように振り返った。

「やっぱり世界と勝負する、世界に勝つ部分では、もっと全員が貪欲に、本当に上を目指してやる環境を求めなければ勝てないと思います。今後女子サッカーが発展していくうえで、代表は強くなければいけないと思います。各個人がこの悔しさをしっかり次へつなげられるように、やっていきたいと思います」

 2011年の女子ワールドカップ(W杯)世界一を経験している一人。イングランドのアーセナルFCで戦う28歳になったエースは、そのように語り悔しさを滲ませた。

 上位国に一度も勝てなかった。その現実を前に、日本では今秋、日本初の女子プロリーグ、WEリーグが船出を迎える。

注目記事:【J1収益ランク完全版】3位川崎、2位浦和、1位横浜FM。前期100億超え神戸6位

[文:サカノワ編集グループ]

Ads

Ads