‟日本一大きなキャプテン”岡根直哉が相模原から沖縄SVに移籍。責任感の強さを感じさせた最後の挨拶
相模原のホーム最終戦でチームを代表して挨拶した岡根。来季は沖縄SVに移籍することが決まった。(C)SAKANOWA
2017シーズンのJリーグ54クラブのキャプテンの中で最も大きな190センチ。
SC相模原の2017年シーズンの主将を務めたDF岡根直哉が、来季、元日本代表FW高原直泰が代表兼監督・選手を務める沖縄県1部リーグの沖縄SVに移籍すると12月19日に発表された。
岡根の身長は190センチ。2017年シーズンを戦ったJリーグ54クラブのキャプテンの中で最も大きかった。相模原の「防波堤」となって、センターハーフとセンターバックでプレーし、今季リーグ戦30試合に出場。シーズン通じてキャプテンを務めたのは初めてで、沖縄SVへの移籍に際し「この1年間は、僕のキャリアにとって非常に大きいことでした。残念ながら結果は伴いませんでしたが、個人的には大人として、また男として少し成長させてもらえたなと感じています」とコメントしていた。
清水エスパルス、モンテディオ山形、栃木SC、FC岐阜、そしてSC相模原とプロで7年間に渡り守備を支えてきた責任感の強さを感じさせたのが、11月26日に相模原ギオンスタジアムで迎えたホーム最終戦(G大阪U-23戦)後の選手を代表して語ったサポータへのあいさつだ。
「上位争いに加わることができず、本当に残念ですし、申し訳なく思っています。ただ、このクラブの歴史は続いていきます。皆さん、これからもずっと一緒に歩んでほしいと思います」
‟日本一大きなキャプテン”は、そのように言って、相模原の未来を信じていた。
2018年、南国・沖縄でリスタートを切る。JFL昇格をノルマに掲げるチームで、また、これまでとは異なるプレッシャーと期待を受けて戦うことになる。岡根は「沖縄にお越しの際は、ぜひ岡根にも会いに来ていただければと思います」とも呼びかけている。まだまだ男として大きくなっていきそうだ。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI
【注目記事】
・新企画【Jの輪】那須大亮――「気持ち」でつながってきた同い年のセンターバック
・【移籍の真相】「浦和か湘南に絞っていた」山田直輝が最終決断を下すまで――
・【移籍の舞台裏】神谷優太が愛媛へ武者修行。東京Vユースから 青森山田高に‟移籍”した時と共通する覚悟
・【ファインダー越しの世界】土居聖真は日韓戦で唯一‟戦っていた”
・ケラー監督が見せた内田篤人への期待と愛情
・「1位はウチダよ!」ユニオン・ベルリンのファンショップ店長に直撃取材
・W杯は大丈夫か。長谷部誠が語った「ケガとの付き合い方」