「優勝の味は格別」川崎の守護神が自身二度目のアジア制覇へ決意
川崎のチョン・ソンリョン(1番)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
GKチョン・ソンリョンが公式記者会見で抱負を語る。
[ACL 2節] 川崎 – シドニー/2019年3月13日19:00/等々力陸上競技場
川崎フロンターレのGKチョン・ソンリョンが3月12日、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)のホーム初陣となるシドニーFC戦の前日記者会見で、「勝利を目指す。僕らのサッカーを追求することで必ず結果はついてくる」と意気込みを示した。
川崎は6日のACL初戦、アウェーで上海上港に0-1で敗れた。加えてJリーグも開幕から3引き分け。いまだ公式戦では勝利を挙げられずにいる。ミッドウィークと週末の試合による5連戦のラスト、今日のシドニー、17日のガンバ大阪と、いずれもホームでの対戦が続く。
チョン・ソンリョンは城南一和天馬時代の2010年、ACL制覇を果たしている(翌年の水原三星でじゃベスト4進出)。
川崎での自身二度目のACL制覇は、目標の一つでもある。守護神は「ウチはACLで優勝できる、それに値するチーム。一つひとつ勝っていくことで、前へ進めると思っています」と語り、次のように自信を示した。
「僕らのサッカーを追求すれば、グラウンドのなかで、最善の結果がついてくると思います。ホームで勝点3を獲得できれば、きっとこのあとにつながっていきます」
そしてACLに懸ける想いについて、次のように言った。
「ACLを優勝した先にはクラブワールドカップが待っています(※4年に一度に変更される案が有力視されていたが、昨年末、やはり毎年開催にして参加国を増やす案が出された)。Jリーグで優勝した味は格別で、その瞬間は感動的なものでした。その優勝するためにキャンプから準備してきたものを、しっかり出していきたいです」
川崎の選手アンケート欄で、チョン・ソンリョンは『加入する前の川崎フロンターレの印象』について「優勝できるチーム」と答え、『実際に加入してみてどう?』の問いには「優勝をたくさんできる」と回答している。
格別の味をサポーターとともに、もっと味わっていきたい。そしてその頂の向こう側へ――。不動の守護神は、川崎の最後尾からアジアの先にある世界を見据えている。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI