【浦和×神戸】ポドルスキ一問一答全文「僕は全て正直に語る。だからキャプンマークを返上したほうが、チームのためになると考えた」
神戸のルーカス・ポドルスキ。写真:上岸卓史/(C)TAkashi UEGISHI
監督交代劇が起きる数週間前から、キャプテン返上を考えていた。
[J1 8節] 浦和 1-0 神戸/2019年4月20日/埼玉スタジアム2〇〇2
ヴィッセル神戸のルーカス・ポドルスキが4月20日の浦和レッズ戦のあと、改めてキャプテン交代の真相とともに、今後のチーム内での自身の役割について語った。一問一答の全文は次の通り。
――71分に途中交代したが?
「それは監督が決めたことです。空中戦のなかで、ちょっと(コンディション的に)気になった点はあり、もしかしたら、いずれにせよ最後までプレーできなかったかもしれない。ただ、理由は監督に聞いてください」
――改めて今回のキャプテン返上について。
「3、4週間前から、チーム状態がバタつき落ち着かない状態が続いていた。その時から少し考えていたことでした。そこで今回の監督交代のタイミングで、監督とも話し合い、自分への信頼を含めてはっきりしたものも見えなかったので、キャプンマークを返すことを決めました。
とはいえ、キャプンマークはあくまでも『マーク』にすぎません。僕自身も子供ではないので、それを返上したからピッチで何かおかしなことをするわけでもない。今まで通り、クラブに全身全霊を捧げて、ピッチの上で全力を尽くして戦うだけです。自分が来てからずっとそのようにピッチの中で戦ってきました。そのなかで、この数週間、なかなかクラブとして、僕のみならず不安定な状態になっていた事情を察したためです」
――現在のチーム状態は?
「僕は今まで誰とでも正直に顔を突き合わせてコミュニケーションを取ってきました。そのなかで、チームがタイトルを獲る目標に向かっていくために難しい状況に陥っているのは残念で、しかもそれでは絶対に勝つことはできません。そこから脱却しなければいけない。自分自身も、クラブも、前を向いて、正直になって一つずつ積み上げていくことが大切です」
――チームに刺激を与えたかったと?
「小さい頃から親に、正直に何事にも誠実に接するようにと言われてきました。僕はそれを貫いてきました。ただ、そうすることで、キャプテンとしてやっていくには、ちょっと十分な信頼を得られないのではないと考えました。それではチームのために良くない。逆に言えば、チームが良くなるために、そうなってほしいという思いからの返上でした。僕らには公言している(タイトル獲得という)目標があります。そこに向かっていくために一番良い、ゼロに戻して進んでいく意味で、今回の行動をとりました。その気持ちに嘘や偽りはありません」
――3連敗の要因は?
「この3連敗の結果を皆さんジャーナリストが分析していただければいい。3連敗というのは事実であり、その通りだと受け止めますよ」
――次節の川崎フロンターレ戦に向けて。
「今日の後半はゲームを支配して、多くのチャンスを作り出せました。しかし、最初に与えた失点がすべてで、あの1点で試合が決まってしまいました。なぜ、失点してしまったのか。そこを改めて反省し、修正も施して、それを踏まえたうえで改めてスカウティングをして、川崎戦に臨みたいです」
文:サカノワ編集グループ