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神戸で復活したバルサ師弟関係。サンペールが語る「イニエスタの存在」

神戸のセルジ・サンペール。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

リーグ王者・川崎をホームで迎え撃つ! 両者スタメンなるか?

[J1 9節]神戸- 川崎/2019年4月28日13:00/ノエビアスタジアム神戸

 リーグ3連敗中のヴィッセル神戸が、1年ぶりに復帰した吉田孝行監督のもと、巻き返しへの1勝を挙げられるか――。4月28日の9節は、ホームでリーグ2連覇中の川崎フロンターレを迎え撃つ。

 スペイン人MFセルジ・サンペールは加入後4節からリーグ全試合に出場を続ける。アウェーでの8節・浦和レッズ戦(●0-1)では、松本山雅FC戦(●1-2)以来2試合ぶり二度目のフル出場を果たした。

 スペースに顔を出して、パスを散らしてはいる。しかし危険なエリアでの仕事が限られ、チャンスに絡む役割を見せられずにいる。

 浦和レッズ戦の試合後、彼は「チームとしての悪い流れはあるが、今日はいい試合ができたと思います。優位に試合を進められたと感じています。こちらのミスが失点につながってしまいました」と、失点時以外は主導権を握って戦えたことをプラスに捉えていた。

 この試合では、アンドレス・イニエスタが「大事には至らないケガ」(吉田監督)によって遠征に帯同せず、メンバー外となった。そこでサンペール自身も、イニエスタの存在の大きさを改めて感じたという。

「確かにイニエスタは攻撃において絶対的な存在ではあります。ただし、彼ひとりがいなくても、神戸はタレントがいます。今日はそのなかで勝つべき試合でした」

 神戸で復活したFCバルセロナ時代の師弟関係。ただ、サンペールも今は神戸の一員として、チームメイトの特長を最大限に引き出すことにまず意識を置く。

 同時に日本人の選手たちも、いかにサンペールを生かすか。そこが今後上昇気流に乗るためのポイントになる。

 セットプレーのキッカーも担当したが、「誰が蹴るのか決めていたわけではなく試合の流れのなかで決めました。『決められそうだな』と感じたところで任せてもらいました」と、自己アピールも。また、吉田体制となって、守備の整理が一気に進んだと、24歳のスペイン人MFは、そこに手応えを感じ取っていた。

「時間は限られていましたが、そのなかでディフェンス面の改善をしっかり図ることができました。ほとんど相手にチャンスは与えませんでした」

 その守備をベースに、サンペールが自身のカラーを発揮できるか――。サンペール&イニエスタの”ゴールデンコンビ”からゴールが決まれば、たちまち勢いを付けられるはず。ネガティブな話題が続くだけに、ピッチの上で、そしてゴールと勝利で、負の要素を吹き飛ばしたい。

文:サカノワ編集グループ

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