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アクマイト光線!?ドラゴンボール大好き横浜FMマルコスJが「実は…」と明かしたFC東京戦ゴールパフォの真相

額からビーム!マルコス・ジュニオールの「マルコス光線」が飛び出した!写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

首位攻防戦は理想的な崩しから先制したものの敗戦…。

[J1 17節] FC東京 4-2 横浜FM/2019年6月29日/味の素スタジアム

 勝てば首位に浮上できるFC東京との首位攻防戦、横浜F・マリノスのFWマルコス・ジュニオールが口火を切る先制ゴールを叩き込んでみせた。しかし、その後、ミスから失点を重ねて終わってみれば2-4とスコア上は大敗……。逆に1位から勝点6差に広げられてしまった。

 試合後、マルコス・ジュニオールは厳しい表情で試合を振り返った。

「私たちのパフォーマンスは悪くなかったと思います。いい流れで先制できたものの、そのあと、すぐ失点してしまった。ただ、今日の試合は、主審の判定がどうだったのかな……と思いました。逆にPKと言えるところで取ってもらえず、私たちのパフォーマンスも良くて、相手もハードワークしていたので、引き分けにできればと思いましたが……」

 そのように判定には納得がいかない様子だった。一方、同点に追いつかれたあと、横浜FMのチーム全体のテンポが悪くなり、相手の術中にハマってしまったことを悔やんだ。

「僕のような真ん中で動き回る選手を潰しにかかるのは普通のこと。3人ぐらいが僕のところに来ていて、自由がなかった。ただ、相手はその戦術でミスからの速攻を狙っていて、実際、そこから突かれてしまいました」

 15分のマルコス・ジュニオールが決めた先制点。仲川輝人の鋭いクロスをGK林彰洋がファンブルし、その先で詰めて決めたものだった。

「理想的でした。イメージはできていて、(仲川)テルから良いクロスが来ると信じて走り込み、ゴールに結びつけられました。信じていなければ、ペナルティエリアに入るあたりで止まっていたかもしれない。テルが絶対にクロスを上げると信じて、そこの位置まで飛び込んだことで、とてもいい形でゴールを決めることができました」

 額に手を当ててビームを発射――。そんなゴールパフォーマンスも飛び出した。その場面について、マルコス・ジュニオールはいっさい喜ばず、真顔のまま振り返った。

「実はパフォーマンスをするつもりはなかったんだ。でも、サポーターが期待しているのを感じたので、思わずやってしまいました。でも、それで負けてしまったとあって、残念で仕方ないです。ただ、まだ試合はたくさんあるので、もっとパフォーマンスも準備して、まず試合に勝てるようにしていきたいです」

 あのパフォーマンスは、ドラゴンボールに出てくるアックマンというキャラクターのアクマイト光線だったのでは!? あのパフォーマンスはいったい、なんだったのか? すると彼は答えた。

「正直なことを言うと……、とりあえず何かをやろうと思っただけでした。思い付きです。特に、何か、というわけでもなかった。自然と出たものでした(苦笑)」

 ドラゴンボール――とりわけクリリンを愛するだけに、 その無意識の中にさまざまなキャラクターのあらゆる技がインプットされているのかもしれない。少しネタ切れ気味だと明かしたが(「だからやらないでおこうと思った」のだとも)……。そんなこと意に介さず、後半戦、さらにゴールを量産して、マルコスオリジナルの”技”も、どんどん披露してもらいたい。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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