横浜FMがエジガル&マルコスのアベック弾でチーム力を示す3連勝、神戸はイニエスタのIH起用の新布陣に光明
神戸のイニエスタ(左)、横浜FMのマルコス・ジュニオール(右)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
横浜FMは次節の清水戦へ心配…エジガル負傷、チアゴ退場。
[J1 20節] 神戸 0-2 横浜FM/2019年7月20日/ノエビアスタジアム神戸
横浜F・マリノスがヴィッセル神戸との一戦、エジガル・ジュニオとマルコス・ジュニオールのゴールで2-0の勝利を収め、リーグ3連勝に伸ばした。一方、神戸はトルステン・フィンク監督のもとでアンドレス・イニエスタをインサイドハーフに配置するなどした4-1-2-3の新布陣を採用し、これがまずまず機能。リーグ3連敗を喫したものの、横浜FM相手にチャンスを作り出せたことに、指揮官も一定の手応えを得ていた。
アンジェ・ポステコグルー監督は試合後のフラッシュインタビューで次のようにこの試合を振り返った。
「勝点3を獲得できたことは嬉しいですけれど、前半は良くなくて、そのなかで1点を決めることができました。後半は良いスタートを切れて、そこで重要な選手の一人がケガで交代せざるを得なくなりました。
そこから(選手のたいじょう難しい状況になったなか、選手たちが最後まで本当に良くやってくれたと思います。自分たちが思うようなサッカーを最後はできなかったですけれど、全員が本当によく頑張ったと思います」
横浜FMは得点を決めたエジガル・ジュニオが負傷により54分で途中交代を余儀なくされ、さらにセンターバックのチアゴ・マルチンスが一発レッドカードで退場処分に。そのなかで、指揮官は「アウェーでこのように勝点3を取れたことは、本当に良かったと思います」と評価した。
59分という早い時間に数的不利に立ちながらも「守備も含めた『攻めの姿勢』」を崩さず、2点目を奪い切ったところにチーム力の高さと、選手たちの”自信”を感じさせた。
一方、神戸のフィンク監督は「選手たちはすごく戦いファイトしていたが、敗因はふたつのミスとチャンスを決められなかったこと。非常に良く闘いましたが、最後までチャンスをモノにできず、サイドチェンジでもミスが出ててしまったところは残念でした」と、勝負どころでのミスを悔やんだ。
「力のある横浜を相手にいい試合をしたと思います。ミッドフィールドを3人起用することも機能し、次のリーグ戦まで2週間あるのでしっかり準備して上達したい。すべてが悪くなかったことを選手たちに伝えて、いいポイントは伸ばしていきたいです」
横浜FMは12勝3分5敗(35得点・25失点)の勝点39で、首位のFC東京を勝点3差で追走。神戸は6勝3分11敗(30得点・36失点)の勝点21で15位のまま。16位の松本山雅FCとは勝点3差。
次節、神戸は8月2日にホームでガンバ大阪と、横浜FMは8月3日にホームで清水エスパルスと対戦する。その間に、神戸はFCバルセロナ、横浜FMはマンチェスター・シティとフレンドリーマッチを行う。
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[文:サカノワ編集グループ]