【横浜FM】遠藤が「心の底から分かってくれている」と慕う喜田。「渓太の忠誠心や貢献度はみんなが知っていた」

横浜FMの遠藤渓太(左)、喜田拓也(右)。(C)SAKANOWA

18試合目で生まれた今季初ゴール。神戸戦につなげられるか。

[J1 20節] 神戸 – 横浜FM/2019年7月20日/ノエビアスタジアム神戸

 横浜F・マリノスのFW遠藤渓太は7月13日の日産スタジアムでのJ1リーグ19節・浦和レッズ戦、今季18試合目にしての初ゴールと1アシストを記録し、チームの3-1の勝利に貢献した。「これだけ試合に出ていて無得点で、すごく情けなかったです」と自身は振り返ったが、チームメイトとサポーターの”盛大”な祝福が物語るように、チームにかかわる多くの人が待ち望んでいた一撃がようやく決まった。

 プロ4年目を迎える21歳の遠藤が、これまでどんな時でも支えてくれた存在として挙げたのが、「喜田くんかな」。

 横浜FMの下部組織出身同士でもあるボランチの先輩は、遠藤にとって「何か具体的にということはないけれど」ふと気付けば、何かと気にかけてくれていた存在だった。

 遠藤は喜田のことを、「あの人は、すごく心の底から自分のことを分かってくれています。だからこそ、そこに応えようとしてきました」と慕う。喜田の頑張りに触発されながら、自身も負けてたまるかとチームの勝利のために走り続けてきた。

「僕がプロ1年目に試合に出始めた時から、試合中にいろいろ話しかけてきてくれて。ずっとその時からサポートをしてきてくれました」

 ある意味、ここまで這い上がってきた遠藤にとって、喜田はいなくてはならない欠かせない存在と言えた。

 すると喜田は遠藤について、「渓太は苦しい思い、悔しい思い、前線の選手で一人だけ点を取っていなかったから。彼自身も期するところはあったと思います」と、弟分の今季初ゴールを喜ぶとともに、「でも……」と続けた。

「でも僕らチームメイトは、渓太の走りで取れた点もあれば、アシストもあったことを知っています。そういったところは、もちろん見逃していない。むしろ点はなくても、チームへの貢献度、ハードワーク、スペースを空ける走り、そういったところは見えにくいところかもしれないけれど、彼の働きを僕らはよく分かっていた。そのあたりでこうして一つ結果が出たことによって、彼の思い切りが増したらいいなと思います」

 好調なチームを支えてきた一人であるのは間違いない。その働きぶりを、喜田は率直に評価していた。

「そういったチームに対する忠誠心や貢献度が報われて、一つゴールが決まった。素晴らしいゴールだったと思います。チームのためにハードワークを続けることはピッチに立つ以上は必要で、なおかつ彼はゴールを求めていくと思うので、そこを僕もサポートしていければと思います」

 ゴールが決まったのは、もちろん嬉しいこと。ただ、最近のスタンスは崩さず、さらに爆発してもらいたいと楽しみにする。喜田からすれば、(現状維持という意味ではなくて)これまで通りチームの勝利のために忠誠と貢献を続け、さらにゴールを積み重ねてもらいたいと願う。

「彼の姿勢は分かっていたので、そこまでナーバスになることもなかったけれど、彼自身は(無得点が続き)満足することはなかったでしょう。点に関与するのは大事で、たまたま彼自身が取れていなかっただけ。今回はチームを勝たせるゴールを取ってくれたので、続けて取ってくれれば、チームにとっても、彼にとっても、いいことなんじゃないかと思います」

 そのように20節のヴィッセル神戸戦での連続ゴールにも、少し期待を寄せていた。

「(浦和戦は)チームとしては、付けていかないといけなかったパワー、力強さを示すことができました。ただ、(1失点した時のように)アクシデントがあっても隙を見せないぐらいの試合運びやさらなる強さを身に付けていかないといけない」

 勝って兜の緒を締めて、喜田はすぐさま遠藤と再び迎える新たな戦いを、むしろ心待ちにしているようだった。横浜F・マリノスはまだまだ強さを増していきそうだ。

[取材・文:塚越始]
text by Hajime TSUKAKOSHI

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