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【神戸2-2FC東京】土壇場イニエスタのFKからダンクレー同点弾!フィンク監督「個人的なミスを減らさなければ」

神戸のアンドレス・イニエスタ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

長谷川監督「神戸の立ち位置に慣れるのに少し時間が掛かった」。

[J1 16節]  神戸 2-2 FC東京/2020年9月12日/ノエビアスタジアム神戸

 J1リーグ16節、ヴィッセル神戸が後半アディショナルタイムにアンドレス・イニエスタのフリーキックからのダンクレーのヘディング弾で、FC東京に2-2で追い付いた。FC東京は4連勝と暫定2位浮上が目の前だったが……勝点「2」を失い、同3位のまま。神戸は連敗こそしなかったものの、5試合勝ち星なし。

 先制したのは神戸。24分、ゴール前へ畳みかけた後、古橋亨梧のパスを安井拓也が合わせて先制に成功する。 

 しかし前半途中から次第にアウェーチームの攻撃が鋭さを増していく。すると50分にアダイウトン、58分にディエゴ・オリヴェイラと、チーム得点ランク1・2位の二人が決めて、逆転に成功する。とりわけ敵陣でのボール奪取から鋭く攻め切った2点目のショートカウンターは、お手本通りといえる精度の高さとアイデアを見せつけた。

 神戸はベンチ入りしたアンドレス・イニエスタが59分に投入されて、反撃を試みる。イニエスタは何度かボールを奪われてピンチを招いてしまったものの、チャンスではやはり別格の存在感を示す。そして直接フリーキックのチャンスで惜しいシュートを放つなど、少しずつゴールの予感を漂わせる。

 すると残り2分と迫った90+3分、イニエスタのフリーキックをダンクレーがジャンプヘッドで合わせ、土壇場で同点に追い付いてみせた。

 試合後、FC東京の長谷川健太監督はオンラインによる記者会見で次のように語った。

「神戸が立ち位置を微妙な位置に取ってきて、そこに慣れるのに少し時間がかかりました。立ち上がりはロングボールの処理、セカンドボールの回収で神戸に上回られましたが、途中からはアジャストしてきたので、そのまま後半も行かせました。後半はピッチにもだいぶ慣れましたが、3点目を奪いダメを押すチャンスがあり、そこで押し切れませんでした。ただ、(ちょうど一回りした)17試合で勝点32と、よく頑張ってくれています。後半戦はさらに上積みできるように頑張っていきたいです」

 一方、神戸のトルステン・フィンク監督は次のように振り返った。

「最近の試合では、ルヴァンアップの川崎戦を除いて、私たちがボール支配率やシュート数で上回っている試合が多く、そのパフォーマンスに満足しています。しかし個人のミスが失点につながるケースが多々あり、それを減らせなければ、この状況を脱することはできません。いい流れの前半があって、ミスから失点をしてしまいました。ただ最後、選手たちが非常に素晴らしいメンタリティを示したことは、嬉しいことでした」

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[文:サカノワ編集グループ]

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