3か月ぶり先発の柏木陽介が挙げた浦和の課題「3人目まで入らない」
松本戦で約3か月ぶりに先発した浦和の柏木陽介。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
大事をとって交代したが、結果的にその時間が分水嶺に。
[J1 24節] 浦和 1-2 松本/2019年8月23日/埼玉スタジアム2〇〇2
浦和レッズのMF柏木陽介が松本山雅FC戦、3-4-2-1のシャドーとして5月17日の12節・湘南ベルマーレ戦(●2-3)以来となる先発出場を果たした。ピッチに立ったのは前節の神戸戦(●0-3、途中から26分間プレー)に続いてだが、「少しトラブルがあったので、交代のプランが変わった」(大槻毅監督)と64分に武藤雄樹と交代した。ただし、チームはそのあと2失点を喫して逆転負け。結果的に、柏木の交代と直後の松本の町田也真斗投入が、試合の流れを変える分水嶺になってしまった。
「踏ん張りが利かなくなり、さらに痛めてしまう前に交代をさせてもらった感じでした。自分が交代したことによって、チームのリズムが少し壊れてしまった。もう少しあと10分、そこから体力的にチームとしても落ちてくるところだったと考えると、特に勝っている時には守備のところで、もうちょっと声掛けができたのかなというところもあった。チームに申し訳ないことをしてしまった」
そのように柏木は試合後、大事をとったことを説明した。
「山雅戦でやりたかった。その気持ちは前面に出せたと思うし、ボールも収まり、良いランニングもできたけれど、結果的にゴールやアシストはできなかった。良いところでパスを受けたりポジティブにできたところもあるけど、距離感のところで、1人、2人、3人まで絡んでこないといけないのがチームとしての課題だと感じた。思い切って2列目、3列目から出ていくことができないと、相手の陣形は崩せない。そこはチームとしてやらないといけない。それに(相手の)スーパーシュートだったかもしれないけれど、簡単にクロスを上げさせてもいけなかった」
柏木はそのように攻撃が単発に終わったことなどを敗因にも挙げた。そして久々にキャプテンマークを巻いて試合開始からピッチに立った浦和の10番は、「こんな負け方を2試合続けたしたことはチームとして非常に良くない。ACL(アジアチャンピオンズリーグ、上海上港とのアウェー戦)は勝点1を最低限、1ゴールを取って帰ってくる。リーグ戦では2点目を狙えるようにしたい」と、大勝負となる8月最終週の戦いを見据えていた。
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