浦和戦MOM選出、オスカルがセリエA移籍か。イタリア上陸をSNSで報告
上海上港のオスカル(8番)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
上海上港で2年半プレー。チェルシー復帰も噂されていたが…。
[ACL 準々決勝-1st] 上海上港 2-2 浦和/2019年8月27日/上海スタジアム
アジアチャンピオンズリーグ( ACL )の準々決勝で浦和レッズが対戦した上海上港(中国1部)のMFオスカルが、セリエAに移籍する可能性が高まった。準々決勝ファーストレグを終えたあとの29日、なんとイタリアに上陸したことを自身のSNSのツイッター( アカウントは @oscar8 )で報告したのだ。
オスカルはメッセージ欄に、「イタリア国旗と笑顔」、その絵文字二つだけを並べていた。それに加えて、海と山を背景にした、おそらくイタリアの風景を背景にした、自身の笑顔の写真をアップしたのだ。
妥当であれば、欧州主要リーグの移籍市場の期限である9月2日が迫るなか、セリエA移籍に向けたメディカルチェックのため現地入りしたと考えられる。
もちろん、突然のオフや所用でイタリアを訪れた。あるいは、実は上海で撮影した写真だった……。という可能性もないわけではないが。
ブラジル代表48試合12ゴールを記録しているオスカルといえば、ACLで日本勢の前にたちはだかってきた好敵手の一人。2年前はグループステージと準決勝で浦和が、そして昨季は決勝トーナメント1回戦で鹿島が、それぞれ上海上港との熾烈な激闘――まさに好勝負を乗り越えたことで、アジアの頂点に立つことができた。一方、川崎フロンターレは上海上港の壁を越えられず、2年連続、グループステージ敗退を喫している。
もちろん、スター級の選手がいなくなってチーム力が落ちることは、対戦相手にとってはプラスとも言える。
ただ、あのヒリヒリと痺れるACLならではの熱い戦いは、紛れもなくオスカルのような力のある選手がいてこそ実現してきた。それだけに、もしも退団することになれば、Jリーグ勢のファンにとっては、ちょっと複雑なところもあると言える。ややラフプレーもあったが、Jリーグ勢に対する敬意や、だからこそ勝ちたいという意欲がそのコメントから伝わってきたのも印象的だった。
27歳の元ブラジル代表MFは、2012年から2017年までプレーしたプレミアリーグのチェルシーFCに、いずれは復帰したいという思いを語っていた。ただ、FIFA(国際サッカー連盟)から課されているチェルシーの補強禁止の裁定も、その動向に何かしら影響した可能性もある。
上海上港と大型の契約を結んでいただけに、果たして本当に移籍は実現するのか? ACL準々決勝の初戦では主催者発表のマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)も受賞していた。その第2戦を残す浦和、それに準決勝で対戦する可能性を残す鹿島、それぞれのファンにとっても、その動向から目が離せない!
Topics:Shanghai International Port Group FC Oscar reported arriving in Italy.