勝利に貢献した中島とポルト監督が抱擁をかわす。激怒事件と同じ2-0の状況で投入
ポルトのコンセイソン監督と試合後に抱擁をかわす中島翔哉。
逃げ切りに貢献!! リーグ戦は5連勝。
[ポルトガル1部 6節] ポルト 2-0 サンタ・クララ /2019年9月22日/エスタディオ・ド・ドラゴン
FCポルトがポルトガルリーグで、CDサンタ・クララに2-0の勝利を収めた。ポルトの日本代表MF中島翔哉は最初の交代カードで67分に投入されて、勝利に貢献。5節のポルティモネンセ戦(〇3-2)の試合直後の”激昂騒動”で耳目を集めたセルジオ・コンセイソン監督だが、今回、真っ先に中島のもとに来て熱い抱擁を交わした。
あのポルティモネンセ戦の時と状況的には同じ、ポルトの2点リードで迎えた67分だった。指揮官は背番号10の中島を呼んで指示を出すと、軽く頭を叩いて行ってこいと送り出す。ポルトガルメディア『O JOGO』はその様子を動画で配信し、「コンセイソンが中島に道を切り開いた瞬間」と紹介した。
この日の中島はチャンスを作り出した一方でプレッシングなど守備面でも貢献。アディショナルタイムにはイエローカードをもらう場面もあった。
中島にゴールは生まれなかったものの、チームはそのまま逃げ切り2-0の勝利を掴んだ。ポルトはこれでリーグ5連勝。得失点差で首位を走るSLベンフィカと勝点15で並んでいる。
試合後、選手たちが勝利の健闘を称えあうなか、コンセイソン監督がその輪の中に加わる。すると中島に声を掛けて、二人で笑顔を浮かべて軽く抱擁を交わし、勝利の喜びを分かち合った。
また、コンセイソン監督は試合後、「私たちは何を望んでいるかを知ったうえで、一貫して成熟したチームプレーを見せ、2つのゴールを決めることができました」と語った。
ポルティモネンセ戦では中島投入後に2-0から一時同点に追い付かれた。そして試合後、コンセイソン監督が中島の腕を掴んで激怒したことで、ポルトガル中で話題を集めた。
しかし今回ほぼ同じような状況で、中島が最初の交代カードとしてコロンビア代表のルイス・ディアスと代わって投入。あのわだかまりはピッチでしか解消していけないという、指揮官の狙いも感じられた。
それに応えるように中島も勝点3獲得に貢献。次は移籍後初ゴールも期待される。
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[文:サカノワ編集グループ]