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何があった…ポルト監督が中島翔哉の腕を掴みぶち切れる「私たちだけの会話」

中島翔哉。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

安西幸輝にゴールを決められ一時同点。チームは辛うじて勝利を収めたが…。

[ポルトガル1部 5節] ポルティモネンセ 2-3 ポルト /2019年9月15日/エスタディオ・ムニシパル・デ・ポルティモン

 FCポルトの日本代表MF中島翔哉がポルティモネンセSC戦、2-0とリードした72分からピッチに立ち、リーグ戦二度目の出場を果たした。しかし――そこから流れが変わり、ポルティモネンセの安西幸輝の圧巻の左足シュートを決められるなど2-2の同点に……。さらにアディショナルタイムにはポルトが退場者を出すなど追い込まれたが、逆に90+8分、コーナーキックからイバン・マルカノが決勝点を決めて、辛うじて勝点3を掴んだ。

 しかし、この試合後、ポルトのセルジオ・コンセイソン監督が中島にぶち切れるシーンがあった。

 ポルトガルのサッカーメディア『MAIS FUTEBOL』は、「コンセイソンが中島に腹を立てる」と題した記事を掲載。試合を終えた直後、ピッチ中央で選手たちが互いに健闘を称えあうなかで、”事件”は起きた――。

「コンセイソン監督は一度この日本人とあいさつを交わした。しかし、その後、追いかけて腕を掴み、激しく話しかけた。すると、オタビオとコロナが間に入って仲裁をした。勝利の瞬間、ポルトに緊張が走った」

 激高している指揮官を、選手たちが冷静になだめる。厳しい表情を浮かべる中島も、小さく苦笑いを浮かべる。そのシーンが、映像でも映し出されていた。

 また、指揮官の試合後のTV向けのフラッシュインタビューでのコメントも掲載された。コンセイソン監督は次のように語った。

「この勝利はフェアではなかった。私たちはより多くの選択肢があったなか、最終的には思っていた以上に苦しみました」

「コーチはチームを助けるためにベンチにいますが、時に状況を難しくしてしまいます。サッカーを理解している方なら、私が何を言いたいかは分かるでしょう。今日、私はミスを犯しました」

 そして試合後、中島に話しかけたことについては、「私たちだけの会話です」とだけ語った。

 安西のゴールシーン。中島のトランジションからのプレスがかからず、その後のリトリートも遅れた。失点後には指揮官が中島の名前を呼んでもいた。どうやら以前から指摘されてきた守備意識(戦術)の不足が、問題の原因だったようだ。

 果たして――中島は信頼を回復することができるか。また、指揮官も中島と”和解”し、新10番の特長をチームに落とし込むことができるか。

 4勝1敗で3位につけるポルトだが、後味の悪い劇的勝利になってしまった。

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[文:サカノワ編集グループ]

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