【浦和】ジーコ像悪戯「実行者」4人、「傍観者」6人処分。1人はまだ特定できず
カシマスタジアムのジーコ像。(C)SAKANOWA
レディースのINAC戦、カシマ開催で。
浦和レッズレディースは10月25日、14日のカシマサッカースタジアムでのなでしこリーグ15節のINAC神戸レオネッサ戦で、スタジアムに設置されている鹿島アントラーズのジーコ像に浦和のユニフォームを着せるなどいたずらし、写真をSNSでアップした一部の浦和Lサポーターに対する処分を発表した。
クラブは「一部の浦和レッズレディースサポーターが、同スタジアムに設置されている鹿島アントラーズ ジーコ像に対して侮辱的な行為をして、ジーコ・テクニカルディレクター並びに鹿島の関係者様やファン・サポーター、多くのサッカー関係者に不快な思いを抱かせてしまったことを深くお詫び申し上げます。 また、なでしこリーグ様、INAC神戸レオネッサ様にも多大なるご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」と謝罪している。
クラブは事実確認の結果、次のように報告している。
▼事実関係
本件に係わったサポーターの数
総数:11人
実行者:4人
・ジーコ像によじ登りユニフォームを巻いた者:1人
・ジーコ像にタオルマフラーをかけた者:3人
傍観者:7人
▼当該サポーターに対するヒアリング状況
10月15日・19日・21日、実行者4人・傍観者6人に対するヒアリングを実施。
10月22日現在、傍観者1人は特定できていないため、引き続き調査中。
▼サポーターからヒアリングした行為の内容
実行者4人は、いたずら心でタオルマフラーを像の首や腕に掛けたり、よじ登ってユニフォームを首に巻くなどした。さらに1人は、ユニフォームを巻いた写真を自身のSNSに投稿した。
傍観者6人は、入場待機列に並んでいた際、実行者から誘われて同行し、実行者の行為を見ていたが、制止することはしなかった。
▼当該サポーターに対するクラブの処分
(1)実行者4人について
浦和レッズは、今回の行為を侮辱的行為としてとらえ、今シーズンのなでしこリーグ残り試合 (3試合:10月20日・27日・11月2日)の入場禁止と、その間のトップチームの公式戦 (4試合:10月18日・23日・29日・11月1日)の入場を禁止する。
(2)特定した傍観者6人について
仲間サポーターの侮辱的行為を制止しなかったとして、厳重注意し、二度と同様の行為をしないことを誓約させる。
(3)特定できていない傍観者1人については、特定次第、上記(2)項と同様、厳重注意とする。
▼クラブの処分に加えて当該サポーターからの申し出
鹿島関係者や鹿島サポーターの気持ちを考えると本当に申し訳なく、軽率で不適切な行為をしてしまったと深く反省しているとのことで以下の申し出があり、クラブとしても受け入れることとした。
(1)実行者4人の申し出
今シーズンの浦和レッズおよびレッズレディース全試合の入場自粛
(2)傍観者6人の申し出
浦和レッズレディースホームゲーム1試合(10月27日)と、それまでのアウェイゲーム(10月20日)、トップチームのゲーム(10月23日)の入場自粛。
クラブは次のように改めて宣言している。
浦和レッズは、スタジアムでの「重点禁止6項目」に掲げている通り、いかなる場合においても、侮辱的な行為は許されるものではないと考えています。 今後は、トップチームサポーターのみならず、レディースサポーターとのミーティングをクラブ主導で行うなど、引き続き『安全・快適で熱気ある満員のスタジアム』実現に向けた取り組みを強化して参りますので、ご理解、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
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[文:サカノワ編集グループ]