【山口】名参謀役の霜田正浩氏。指揮官としてJに旋風を巻き起こせるか
ザック、アギーレ、ハリルの招聘に尽力。
日本サッカー協会(JFA)の技術委員長などとして、日本代表のハリルホジッチ監督やアギーレ前監督、ザッケローニ元監督の招聘に尽力した霜田正浩氏が、J2のレノファ山口の来季監督に就任することが決まった。今季J3降格も危ぶまれたチームをいかに再建するのか。今度は指導者としての手腕が試される。
霜田氏は日本サッカー界屈指の参謀役と言って過言ではない。京都時代に下部組織の監督などを務めたあと、強化部長としてディナモ・ザグレブから三浦知良の獲得に貢献した。
一段と評価を高めたのが2001年からのFC東京での強化部時代だ。堪能なポルトガル語を駆使し、ケリー、ジャーン、ルーカスらの獲得につなげた。クラブ初タイトルとなる04年のルヴァンカップ(当時ナビスコカップ)獲得にも貢献した功労者のひとりだ。
また、日本サッカー協会の技術委員長だった原博実氏(現・Jリーグ副理事)の右腕として、3人の監督を招聘している。今年はベルギーのシントトロイデンのコーチを務めていた。
指導者としては、FC東京、千葉などでコーチを務めてきたが、Jリーグのチームを率いるのは今回が初めて。さまざまな指導者の影響を受けてきただけに、どのように魅力をブレンドしたサッカーを見せてくれるのか楽しみだ。もちろん監督という立場ではあるが、その長けた交渉術で、どのようなタレントを口説き落とすのかも注目点だ。
山口はすでに全日程を終了。2018年シーズンのユニホームが発表されるなど、来季に向けて早くも動き出している。
文:サカノワ編集グループ