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2018年なでしこジャパン始動! インパクト&期待度ランキング

昨年の東アジアE-1選手権に臨んだなでしこジャパン。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

最多得点の横山久美、攻撃を牽引した長谷川唯、復活を遂げた岩渕真奈が「エース」候補に。

 なでしこジャパンが1月15日、代表候補者21人によるトレーニングキャンプで始動した。今回2017年の戦いぶりを改めて振り返り「インパクトランキング」をまとめた。同時に4月にFIFAフランス・女子ワールドカップ(2019年開催)予選となるヨルダン・アジアカップを控えた、今年の期待度ランキングにもなると言える。昨季インパクトを残し、さらに期待されるのがこの10人だ!

2017年 なでしこジャパンインパクトランキング
1位 阪口夢穂(日テレ・ベレーザ)
2位 鮫島彩(INAC神戸レオネッサ)
3位 横山久美(1.FFCフランクフルト)
4位 熊谷紗希(オリンピック・リヨン)
5位 中島依美(INAC神戸レオネッサ)
6位 長谷川唯(日テレ・ベレーザ)
7位 宇津木瑠美(シアトル・レイン)
8位 池田咲紀子(浦和レッズレディース)
9位 岩渕真奈(INAC神戸レオネッサ)
10位 櫨まどか(ベガルタ仙台レディース)※今シーズンより加入

 2017年のなでしこジャパンは国際舞台で経験を積みながらチームを構築していった。対外試合の15試合(8勝5敗2分)。延べ42名が招集された。「誰が出ても戦えるチームに」と目標を掲げる高倉麻子監督のもと、あえてメンバーを固定せず、あらゆるペアリングを試した。

 若手では横山久美がフィジカル強化の甲斐あって、チームトップの6ゴールを叩き出した。彼女を筆頭に、U-20世代を卒業した長谷川唯がアイデアと運動量をいかんなく発揮し、新たな風を吹き込んだ。一方、櫨まどかは29歳での“新人”だったが、プレーに安定感があり、クイックやドリブル系のアタッカー陣が多いなか、粘りもあればパスもあり、前線にリズムを与えた。

 大混戦のGKのポジション争いで頭一つ抜けたのが堅実な守備判断が光った池田咲紀子だった。ライバル国の選手と比べると上背がないだけに、そこを持ち前の素早い切り替えやフィードなどでカバーしていきたい。

 ドイツから日本へ帰国し、ようやくコンディションが上向きになってきた岩渕真奈も、期待が膨らんだ。これまでは先輩選手の背中を追ってきた彼女も24歳になり、国際舞台の経験値はトップクラス。エースの座の争いも面白くなりそうだ。

 ピリっとしたエッジを効かせる活躍を見せていたのが中島依美だ。途中交代が多いものの、ここぞのゴールでチームを救った。

 新たなチーム作りのなかで、多くの選手のチャレンジを支えてるのがキャプテンの熊谷紗希をはじめ、阪口夢穂、鮫島彩、宇津木瑠美ら2011年のFIFA女子ワールドカップを制した世界一を知るメンバーたちだ。熊谷は雰囲気作りに気を配り、宇津木はメンタル面でも支えた。鮫島に至っては、本職の左サイドバックに加えて、最終ラインを網羅。初めてのポジションに入っても視野を広く持ち続けた。

【次ページ】阪口夢穂が2018年もチームの軸になるだろう。

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