【横浜FM】遠藤渓太がドイツ挑戦へ一問一答。三好康児や久保建英の活躍に触発され「挑戦したい気持ちに」
ドイツ挑戦へ意気込みを語った横浜FMの遠藤渓太。(C)YOKOHAMA F・MARINOS
ウニオン・ベルリン移籍を前に決意を示す!「マリノスでプレーしていた以上に、もっと自分を出していきたい」
J1リーグの横浜F・マリノスからドイツ・ブンデスリーガ1部のウニオン・ベルリンに期限付き移籍する日本代表MF遠藤渓太が7月27日、オンラインによる記者会見に臨み、横浜FMへの感謝とともに新天地に懸ける意気込みを語った。
遠藤はまず「たくさんの人たちの協力を得て今回の移籍が成立しました。皆さんへの感謝をしっかりプレーで示して、向こうで頑張っていけたらと思います」と感謝とともに決意を示した。
そのあと、メディアとの一問一答に応じた。主な内容は次の通り。
――前日26日の北海道コンサドーレ札幌戦(●1-3)では大事を取り交代しているが、違和感を覚えたという左太ももの状態は?
「今朝検査を受けましたが、思っていたよりも全然大丈夫で、どういう言い方が正しいかは分かりませんが、大事に至らなかったという表現でいいと思います。改めて強化部やメディカルスタッフと確認を取りますが、予定井通りに出発する予定です」
――海外移籍を意識したのは?
「『海外に行きたい』と思い始めたのは、U-20ワールドカップ(W杯)を経験してから。当時一緒にやっていたチームメイトでもある(堂安)律(PSVアイントホーフェン)が活躍して、その後も一緒に戦っていた選手がどんどん海外に行くのを見て、自分もその場に行きたいと思う一方で、『行かなければいけない』という使命感に捉われていたわけではありませんでした。
マリノスで得られるものがあり、東京オリンピックを目指すにも、日本にいるから不利、海外にいるから有利という考えはなく、今の環境で、何ができるかを目指していました。そのなかで、三好(康児/ロイヤル・アントワープFC)くんや(久保)建英(レアル・マドリード/RCDマジョルカ)といった身近な選手が海外で活躍する姿を見て、自分もそこに挑戦したい気持ちになっていきました」
――なぜドイツだったのか。ドイツの印象は?
「国に関するこだわりはなく、それがまずドイツでした。ドイツは日本人と似た考えを持っていると感じ、勤勉で走ることを厭わないスタイルが基本で、もちろんその中で勝負になったら自分も違いを見せつけなければいけない。それに監督がどのようなプレーを求めているのかを頭に入れて、パフォーマンスを見せる必要があると思います」
――海外初挑戦になるが?
「もちろん覚悟はしています。行ってみなければ分からないことばかりです。今までの自分が、どれだけ温かったのか、あるいは思っていたよりもできる、という可能性もあります。そこを行って感じたい。圧倒的な差を見せ付けられるかもしれないし、そうなれば、それで仕方ないと受け止めるつもりです。いちから自分を見つめ直し、時間はそう残されていないと思いますけれど、この短期間で成長できるように、メンタリティを持ち、日々の生活をしていきたいと思います」
――ウニオン・ベルリンで活躍するイメージは?
「マリノスのサッカーのままやっていたら、間違いなく向こうでは生き残れないと思います。マリノスの特殊なサッカーで2年半やらせてもらって、その感覚が染みついていると思います。来シーズンのウニオンで、前から積極的にプレスを掛けていくのか、サイドに張り付いての突破を求められるのか、行ってみなければまだ分かりません。(香川真司とボルシア・ドルトムントでチームメイトだった)スボティッチ選手をはじめ凄い選手がたくさんいるなか、どこまで自分が通じるのか。しっかり見せつけられればと思います。まず試合に出るためにも、自分の個を発揮しないと、チームメイトにも理解されないと思います。マリノスでプレーしていた以上に、もっと自分を出していきたいです」
――1部リーグに復帰するVfBシュツットガルト所属の遠藤航との「ENDOダービー」が実現するかもしれない。
「あまりこれまで面識はありませんが、対戦する機会があれば胸を借りたいです。(ドイツでは)日本人選手も少ないので、コミュニケーションも取っていければと思っています」
――U-20日本代表でドイツ遠征した時の思い出は?
「サッカーの面で、デュイスブルク、デュッセルドルフ、それにドイツ代表(U-20)と対戦して、後ろ(最終ライン)にすごく強いディフェンダーがいたイメージが残っています。ただ日本代表の調子が良くて、勝つことができました。(食べ物の印象などは?)代表の海外遠征ではあまり美味しい食事をできたイメージがなくて、ドイツのソーセージは美味しいのかなと淡い期待をしていきたいです」
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[取材・文:塚越始]