U-19代表合宿、内田篤人が「SBなのにスローインが下手だった」と挙げた日本代表選手とは?
ロールモデルコーチとして参加する内田篤人氏。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
ロールモデルコーチとして初の3日間を終える。
2021年開催予定のインドネシアU-20ワールドカップのアジア最終予選となるウズベキスタンU-19アジア選手権(来年初旬に延期)に向けた、U-19日本代表のトレーニングキャンプが9月14日から16日まで、千葉県の高円宮記念JFA夢フィールドで行われ、29選手が寝食をともにしながら連係を深めた。
このキャンプには、8月いっぱいにて鹿島アントラーズで現役を退いたばかりの内田篤人氏が「ロールモデルコーチ」として参加した。指導者資格を取得していないこともあり、今回スポットとしての参戦。キャンプ前日からコーチングスタッフによるミーティングにすべて参加し、期間中は選手たちとコミュニケーションを取りながらトレーニングにも加わった。
そんななか、チームは15日午前中、セカンドボールやスローインからシュートまで持ち込む練習を実施した。大型モニターで実際の映像を見ながら、全員の戦術的な狙いや意図を共有した。
そのスローインからの練習では、右サイドバックであったこともあり、スローインを行うことが多かった内田コーチが選手たちにアドバイスを“伝授”。ちなみに、鹿島のチームメイトでもあった、現在ポルティモネンセSCに所属する安西幸輝の名前を挙げて、「彼はサイドバックなのにスローインが下手だった」とも。
確かに、スローインのほとんどは、4バックのシステムであれば両サイドバック、3バックであれば両ウイングバックが行う。サッカー選手としてそこが絶対に不可欠な要素ではないが、スローインのセンスが光るサイドバックがいると、チームとしてもより重宝されそうだ。
普段プレーしている中で気にせずにいるような視点、つい先日まで現役トップでプレーを続けてきた選手としての視点……内田効果によって、選手、それにコーチングスタッフにも、気付きを与えてくれる機会になったようだ。
内田氏は1988年3月27 日生まれ、静岡県出身、32歳。プロのキャリアは、鹿島アントラーズ ― FCシャルケ04 ― ウニオン・ベルリン ― 鹿島。日本代表歴74試合・2得点。シャルケ時代に日本人初となるUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)ベスト4進出を達成。ワールドカップ(W杯)には2010年、2014年と2大会に出場している。
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[文:サカノワ編集グループ]