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【東京五輪】橋本聖子組織委会長が就任「ジェンダー平等の推進、スピード感をもって取り組む」。サッカー男女は4月までに全出場国が決定する予定

東京オリンピックで上位3選手に贈られるメダル(左から銀、金、銅)。Tokyo 2020提供

男子は24歳以下(U-24)が対象、オーバーエイジも採用。

 公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)は2月18日、第41回理事会で橋本聖子氏を新会長に選定したと発表した。

 橋本会長は同委員会を通じて、次のようにコメントを発表した。

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 本日、東京2020組織委員会の会長に選定されました。大会まで5か月というタイミングで、大変責任のある役割を与えていただき、身が引き締まる思いです。

 今年の夏に向けて、安全最優先で、誰もが安心できる大会を準備しなくてはならないと思っています。これまでオリンピック・パラリンピック担当大臣として、大会の成功に献身してきましたが、再び東京2020組織委員会に戻ってきた立場で、国と都との連携を一層加速し、これなら安心安全の大会と、都民・国民、世界の皆さまから言っていただけるように努めます。

 また、今回の新会長選任の背景においては、組織委が大会を契機としたジェンダー平等の推進にいかに取り組もうとしているか、大変多くの方が注目することになりました。これについては、スピード感をもって取り組み、今月内には推進体制を打ち出したうえで、しっかりと結果を出していきます。

 史上初めての大会延期となり、我々は、IOC・IPC に対しても、新たな時代の大会の在り方についてビジョンを提案できるような力をつけて、将来のオリンピック・パラリンピック・ムーブメントに貢献し、東京大会の使命を果たしてまいります。

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 なお、東京2020組織委員会は、新会長候補者の選定にあたり、下記8人の委員による候補者検討委員会(座 長:御手洗冨士夫名誉会長)を設置し、3 回にわたり検討を行ったと公表している。

◆座長  
御手洗 冨士夫 名誉会長
一般社団法人日本経済団体連合会名誉会長/キヤノン株式会社代表取締役会長兼社長CEO

◆委員
山下泰裕 副会長
国際オリンピック委員会委員/公益財団法人日本オリンピック委員会会長/国際柔道連盟理事

多羅尾 光睦 副会長
東京都副知事

荒木田 裕子 理事
国際オリンピック委員会オリンピックプログラム委員会委員

田中 理恵 理事
オリンピアン(体操)

谷本 歩実 理事
オリンピアン(柔道)

成田 真由美 理事
パラリンピアン(水泳)

室伏 広治 理事
スポーツ庁長官

 東京五輪のサッカー競技は、女子が7月21日から8月6日(決勝:国立競技場)、男子が7月22日から8月7日(決勝:横浜国際)に行われる。スタジアムは、札幌ドーム、東京スタジアム、埼玉スタジアム、宮城スタジアム、横浜国際、茨城カシマスタジアム、国立競技場(オリンピックスタジアム)の7会場。

 女子は年齢制限はなし。男子は23歳以下が対象だったが、今回特例で昨年の出場権を得ていた選手を対象(1997年1月1日生まれ以降)に「24歳以下=U-24」で開催され、オーバーエイジ3人枠も採用される。女子は高倉麻子監督が担い、森保一監督が日本代表と兼任。男子は国内では川崎フロンターレの三笘薫、鹿島アントラーズの上田綺世ら、海外では久保建英、堂安律らが対象になる。

 男子は北中米カリブ海代表の2チーム目(1チームはメキシコに決定)の決定戦が3月に組まれている。また、女子はアフリカ、南米、アジアの出場国が決まっておらず、4月までに予選(プレーオフ・決定戦)が組まれている。東京五輪の組み合わせ抽選はその結果を得て行われる予定だ。

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[文:サカノワ編集グループ]