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【スーパー杯】川崎の鬼木達監督「昨年以上の記録、1試合3得点を常に頭に」、G大阪の宮本恒靖監督「ボールを動かしチャンスを作り出すサッカーにトライ」

川崎の鬼木達監督、G大阪の宮本恒靖監督(2019年10月・8月撮影)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

Jリーグ開幕を告げる一戦。

[FUJI XEROX SUPER CUP]川崎 – G大阪/2021年2月20日13:35/埼玉スタジアム

 Jリーグ開幕を告げるスーパーカップ――。FUJI XEROX SUPER CUPの川崎フロンターレ(昨季Jリーグ・天皇杯優勝)対ガンバ大阪(昨季Jリーグ2位・天皇杯準優勝)戦が2月20日、埼スタで行われる。試合前日にオンラインによる記者会見が行われ、両チームの監督とキャプテン(川崎:谷口彰悟、G大阪:三浦弦太)が抱負を語った。

 リーグ連覇を目指す川崎の鬼木達監督は2021シーズン、さらなる高みを目指すと誓う。

「昨シーズン、選手たちは本当に全力で取り組み、記録的な数字を出してくれました。それを超えるのは簡単なことではありません。とにかくキャンプの前から1日1日積み上げていこうと話して、ここまでの取り組みは素晴らしいものがあります」

 そのうえで“1試合3ゴール以上”に改めて挑むと、チームとしての目標を示した。

「もちろん難しいかもしれませんが、昨年以上の記録を目指さないと、超えてはいけません。その目指す姿勢をしっかり見せること、そういう意味で、『1試合3点』と常に頭に入れながら戦っていきたいと思います」

 中村憲剛の引退、守田英正のポルトガル移籍と、大きな戦力が抜けた。しかし指揮官は、新たなパワーに期待を寄せる。

「彼らの抜けたところがどうこうとは、もう全然ありません。新しい選手、既存の選手を含めて、新しいパワーである選手の特長をどんどん生かして、面白いサッカーをしたい。今の自分の中には、より攻撃的にどうやっていけるのかと考えています」

 そして鬼木監督は試合に向けて、「シーズンを通して、どんどん成長していきたい。まずキャンプで積み上げてきたものを出せれば。(G大阪戦は)自分たちのサッカーを楽しんでいる姿を、観ている方にも楽しんでもらいたいという思いがあります。そこで一番抜けてはいけないのは勝負に対する姿勢。その両方をしっかり持ちながら、久しぶりの試合なので、しっかり楽しんでもらいたいと思います」と抱負を語った。

 一方、G大阪の宮本恒靖監督は、「新シーズンの最初の試合、我々がキャンプから積み上げてきたことを出せるように、まだまだ道半ばですが、そういった試合をお見せできればと思います」と意欲を示す。

「徐々に昨シーズンから目指しているものが形になりつつあり、その間、新しい戦力も合流して、チーム作りが進んでいます。明るい雰囲気のなかでトレーニングできているので、明日の試合、楽しみになっています」

 新加入のブラジル人FWのレアンドロ・ペレイラ、チアゴ・アウベス、そして宇佐美貴史のコンディションについて、次のように語る。

「レアンドロ、チアゴともに状態は上がってきていて、試合ができるコンディションにはなりつつあります。貴史に関しても、一時のケガの程度よりもよくなっています。このあとチームの助けになってくれると思います」

 昨季はリーグ2位に食い込んだものの、指揮官は悔しい思いのほうが大きかったとも繰り返し口にしていた。天皇杯決勝でもそうだったが、常に立ち塞がってきたのが、川崎だった。

「昨年の守備の良かったところ、押し込まれても粘り強く対応するところは残しながら、もう少し、自分たちでボールを持ちながらゲームを動かし、チャンス作り出すサッカーにトライしています。徐々にそのような場面は増えています。すべてが100パーセントの状態にはならないと思いますが、徐々に良くなっていくと思います」

 昨季をベースに、攻撃的になったG大阪を川崎相手にお披露目する。

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[文:塚越始]

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