浅野拓磨の移籍先にトラブゾン浮上。「以前から狙っていた」
浅野拓磨。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
トルコ強豪、スタジアムは2016年完成の最新鋭。
慢性的な給与未払いを理由にセルビア1部パルチザン・ベオグラードとの契約を解除すると発表した日本代表FW浅野拓磨だが、その話題は今なおセルビア国内外での大きな関心事になっている。これまで泣き寝入りするケースがほとんどだったなか、“外国人”の様々な待遇の問題が明らかになりつつある。
そうしたなかで、浅野の移籍先の候補として、トルコの強豪トラブゾン・スポルが浮上した。
トルコメディア『ハベー・マット』が5月7日に報じたもの。記事によると、今回の給与遅滞騒動が起きる前から、トルブゾンは浅野の獲得に向けて「積極的だった」という。つまりパルチザンにオファーが届いていたという「トルコのクラブ」がトラブゾンである可能性が高い。新シーズンに向けて、前線を補強ポイントに挙げているだけに、ジャガーはどうしても獲得したいタレントのようだ。
トラブゾンは現在トルコ1部リーグ、17勝13分7敗(45得点・34失点)で4位。確かにゴール数は上位12チームの中で最も少ない(最多は首位ベシクタシュJKの85得点)。ホームタウンは黒海に面するトラブゾン。スタジアムの「シェノル・ギュネシュ・スタディウム」はサッカー専用球技場で2016年に完成したばかりという4万782人収容の最新鋭だ。
昨季イングランド・プレミアリーグのアーセナルFCから加入した浅野は、今季セルビア1部リーグ33試合・18ゴール・8アシストと、リーグ2位、外国籍選手最多の得点を決めていた。日本代表では国際Aマッチ24試合・5ゴールを記録し、3月シリーズのモンゴル代表戦でも得点を決めてみせた。
そんなジャガーの異名を持つ高速アタッカーは5月2日、自身のSNSとブログで給与未払いが続くことから退団すると発表。これを受けて、パルチザンは今年の給与は支払っていると主張、FIFA(国際サッカー連盟)管轄機関への提訴を起こすと正当性を主張していた。
トラブゾンのほか、現在スペイン2部で昇格の可能性を残すUDアルメリアも浅野の獲得を検討していると言われる。
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[文:サカノワ編集グループ]