【女子W杯予選】4ゴール発進!岩渕&横山の2トップ起用の意図を高倉監督が明かす
ベトナム戦の岩渕が全ゴールに絡む活躍を見せる!写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
なでしこジャパンがベトナムに快勝。10日の韓国戦に勝てば、8大会連続の出場が決定。
[女子アジアカップ GS1節] 日本 4-0 ベトナム/2018年4月7日/ヨルダン
なでしこジャパン(日本女子代表)が4月7日、女子アジアカップ・ヨルダン大会のグループステージ1節のベトナム戦で4-0の勝利を収めた。来年のFIFA女子ワールドカップ・フランス大会のアジア予選で、8チーム中5チームに出場権が与えられる。
岩渕真奈と横山久美を2トップに据えた日本は、開始3分にその横山が先制に成功。すると17分に中島依美が追加点を奪取。後半に入ると、57分に岩渕が3点目、66分に田中美南が試合を決定づける4点目を押し込んだ。韓国対オーストラリアはスコアレスドローに終わり、日本がグループ首位に立った。
試合後、高倉麻子監督は「初戦ということで難しい試合になると選手に話していたが、早い時間帯に点が入り、自分たちの形で試合を進められました。私たちの目指すプレー、切れ味の面では課題が残ったが、次に向かってしっかりやっていきたい」と語り、岩渕と横山の2トップを先発させた意図について次のように説明した。
「足もとにボールが入ったときに脅威になる選手を揃えました。前半は相手がマンツーマン気味で、スムーズにボールが流れなかったので、ボールを奪えずなかなかシュートに持って行けなかった。それは彼女たちではなくチームの問題でした」
テクニックの高い二人を揃えることで揺さぶりをかけ、開始早々に横山が先制点を奪取――。あらゆる意味で日本に流れをもたらす大きな1点となった。
「勝つことで自信になっていくのか、経験を重ねることで自信になるのか。その両方で少しづつ進んで行っている。アジアカップは全力でぶつかっていくことで、結果があとからついてくると思っています。選手が与えられた役割の中で全力でやってくれることを要求しています」
10日は韓国、13日はオーストラリアと対戦する。上位2チームに入れば決勝トーナメント進出と、ワールドカップ出場権を獲得できる。日本は次戦で韓国に勝てば、8大会連続となるワールドカップ出場権を獲得できる。
「ゴール前まで迫るシーンは数多くあっても、決め切ってこそのチャンス。作る部分、決める部分も含めて、次の試合の課題です」
高倉監督はそう言って改めて引き締めた。
文:サカノワ編集グループ