全選手ひと言「査定」。メキシコ戦の疑惑PK、確証映像が“なかった”可能性も│東京五輪3位決定戦、日本代表1-3敗戦
試合後、久保建英を慰める大迫敬介と両チームの監督。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
36歳オチョアは20歳谷晃生と健闘をたたえ合う。
[東京五輪 3決] 日本 – メキシコ/2021年8月6日18:00/埼玉スタジアム2002
東京オリンピックのサッカー男子3位決定戦、日本代表はメキシコ代表に1-3で敗れ、2012年のロンドン大会に続き4位に終わった。53年ぶりのメダル獲得はならなかった。
オリンピック日本代表の出場全選手ひと言「査定」をまとめた。
【東京五輪日本代表:メキシコ戦】
GK
12 谷 晃生
36歳オチョアが試合後に駆け寄り健闘をたたえ合う。U-17時代から突出していた年代別日本代表の守護神から、世界への本当の挑戦が始まる。
DF
2 酒井宏樹
満身創痍のバトルで上回る一方、数的優位を作られスピードに引っ張られる場面も。
14 冨安健洋
シュートブロックはさすがだった。今回しっかり相手を仕留めるため、やや深くラインを下げてしまった。
5 吉田麻也
日本の最終ラインを全身全霊、体を張って支え続けた。3失点後、頭を下げてしまったのだけが残念。また森保監督の判断ではあるが、最後のパワープレーは、むしろ勢いを阻害し、得点の可能性を下げた。
3 中山雄太(▽62分)
相手キーマン、10番のディエゴ・ライネスを抑えていたが起点も作られた。味方を生かしていく連係でのプラス効果を、最後までチームにもたらせず。
MF
6 遠藤 航(▽80分)
痛恨のPKを与えたシーン。VARはファウルの位置がペナルティエリア内であったのを確認し主審に伝えたか、あるいは捉えた映像では曖昧だったため、主審の判定が尊重された可能性も。基本的にVARは主審のサポート役。
17 田中 碧
よくボールを散らしていたが、縦につける勝負のパスをなかなか放てなかった。
7 久保建英
今大会最大の注目を集めた20歳のレフティ。布陣変更のあと右サイドに入ってフリーで受ける機会が増え、好機を作り出していった。
10 堂安 律
守備で後方にかけていた負担は相当だった。今日こそ、それに応える活躍を見せなければいけなかった。
16 相馬勇紀(▽HT)
仕掛け役として期待され、一度決定機を作った。ただ今回はグループリーグでのプレーを研究され、他にはなかなかペナルティエリア内に入れさせてもらえなかった。
FW
13 林 大地(▽62分)
結果ノーゴールに。攻撃面での役割が最後までハッキリしなかった。
▼途中出場
FW
13 旗手怜央(▲HT)
シュート2本いずれも枠外。その瞬間、仲間が作り出したビッグチャンスはフイになる。「惜しい」の一言以上の責任も。
18 上田綺世(▲62分)
決定的シュート2本をオチョアに阻まれたが、そのゴールへ向かう姿勢が日本の反撃の狼煙となった。
11 三笘 薫(▲62分)
鮮烈の一撃! 1失点あるいは2失点目を喫したあたりで投入しても良かったか。今大会通じて、コンディションが悔やまれる。
MF
8 三好康児(▲80分)
この日のように相性の良い相手だと存在感が大きく増す。攻勢を強めたが、最後パワープレーを選択したことで、前線の選手たちのスピードやアジリティなど日本の武器は無効化されたのは悔やまれる。
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[文:サカノワ編集グループ]