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サイバー藤田晋社長「本田圭佑ロスまだある」、“モドリッチ級”補強は来季以降!? J2町田「社長兼CEO」就任会見で予算規模に言及。国立開催も検討へ

本田圭佑。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

まず脇目もふらず「J1昇格」を目標に掲げる。

 サイバーエージェントの藤田晋社長が12月20日、FC町田ゼルビアの社長兼CEO就任会見を行い、クラブの運営方針やビジョンなどを語った。

 これまで町田のオーナーを務めてきたが、今後は社長兼CEOとして、町田のクラブ運営の先頭に立つ。2023シーズンは青森山田高校を率いてきた黒田剛監督、元サガン鳥栖監督の金明輝氏をヘッドコーチに招へい。戦力面では、ジュビロ磐田のMF黒川淳史を獲得し、さらに浦和レッズの元青森山田高校の藤原優大をレンタルで加えた。ただ、ここからさらなる補強があるということだ。

「資金面」について質問を受けた藤田CEOは次のように答えた。

「J2で勝てる、優勝を目指すための十分な補強ができるような人権費が必要だと考えています。J1に行ったあとも維持できる水準であること。ここ4年は地に足をつけて徐々に人件費を挙げてきましたが、今現在の考え方としては、具体的な額は言えませんが、J1水準を目安にしています」

「(補強について)チャンスがあればエキストラの予算は新たに組むなど迅速に対応していきます。理想としているところはほぼできています。ワールドカップが終わって、急にモドリッチを獲りたいといい始めると思っているかもしれませんが、そんな派手さは考えていません。心身ともに強い選手を黒田監督のもとで集め、勝てるチームにすることを最優先にしています。J1に行き、そこで活躍して強いチームだと証明できれば、世界のスターも考えていきたい。今は泥臭く必死にやっていきたいです」

 そのようにJ1昇格後も見据え、「まず脇目もふらずJ1昇格」を目指すということだ。

 またオーナーから社長になる変化について、次のように語っている。

「オーナーという立場で、本当に応援して楽しんできましたが、正直のんびり見ているには累積の額も相当になってきています。(クラブを)買ったけれど口を出さない自由にやっていいと、無責任なことをとても言えない額になってきました。自ら責任を取らないといけないのもありますし、我々が考えるスピード感やスケール感を現場に直接伝えなければいけない。今までよりも、監督、強化部と密に連携をとって、チームを運営していきたいです」

 サイバーエージェントの運営する「ABEMA(アベマ)」がカタール・ワールドカップ(W杯)を全64試合を無料でインターネットで配信し好評を博した。そこから、どのように町田に流れをもたらしたいかとも問われた。

「自分の中でもワールドカップロス、本田圭佑ロスが今まだあるなか、ゼルビアがあって良かったな! という安心感やホッとした気持ちが自分の中にあります。サッカーに夢中になれる、そういう人を一人でも増やせるように、いいサッカーをして振り向かせたいと思っています」

 また、町田GIONスタジアムをホームとしていく考えは変わらないが、東京にある新国立競技場の活用について、「使える時があれば、たまにはやりたいと考えています」と語った。

 まず、何がなんでもJ1昇格――。そのように目標を掲げて、“サッカーの街、町田”と改めて言ってもらえるところまで、ゼルビアが認知されていきたいと抱負を語った。

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