【日本女子代表】“超決定機”逃し続ける。どうすればゴールできる? 池田太監督が答える「その一つひとつのシーンはありましたが…」。なでしこジャパン、0-1でブラジルに敗戦
浜野まいかの強烈ショットはクロスバーを直撃。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
躍動感あるプレーを見せた藤野あおば、浜野まいかを評価。
[シービリーブスカップ] 日本代表 0-1 ブラジル代表/2023年2月16日16:00(日本時間17日6:00)/オーランド・シティ・スタジアム
今夏のオーストラリア・ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)を前にした「SHE BELIEVES CUP」、日本女子代表(なでしこジャパン)がブラジル女子代表に0-1で敗れた。
FIFAランキングは日本が11位、ブラジルが9位。上位相手に日本は善戦し、浜野まいかのシュートがクロスバーを叩き、他にもGKとの1対1になるビッグチャンスも三度ありながら逃した。
なでしこジャパンの池田太監督は前回ヨーロッパ遠征から採用した3-4-2-1(5-4-1)のシステムが機能してきたことを評価。しかし欧州での2試合に続いて、またもゴールを奪えず。試合後の記者会見で、次のように語った。
「結果としてゴールを奪えず敗戦したことは悔しく、ゴールをとらないと勝てないスポーツなので、これがW杯であれば勝点を奪うことにつなげられず残念でした。
ブラジルを相手に戦う攻撃の糸口を見つけ、ポジションの間をとり、ボールを動かしてチャンスメイクするなど、そういった形を作ることはできました。
ただ我々が求めている勝利や勝点にはたどり着けないところは、突き詰めなければいけません。トレーニングの積み上げ、選手の状態を見れたこと、時差ボケや短い準備の中で戦っていく姿勢を見せてくれたことを評価したいです」
後半には、GKが戻りきっていないゴールに向かって、枠外シュートを放ってしまう“スーパー決定機”などビッグチャンスを実に4度も逃した。どうすれば、ゴールを奪えるか――。その質問に池田監督は“決定機逸”だけに目を向けず、全体としてのテーマを挙げた。
「その一つひとつのシーンはありましたが、もう少しゴールへ向かう推進力、ラストパスのタイミング、シュートに向かうスピード感やリズム、そういったところを研ぎ澄まし、向上しなければいけない。そこが課題に挙げられます」
そして、先発した藤野あおば、途中出場した浜野まいかが存在感を示した。二人への評価を問われた指揮官は次のように語った。
「スタートから出場した藤野選手はチームでの役割や自分のやろうとしている理解力、思い切って向かっていく特長を出してくれました。途中から入った浜野選手は前線からの守備、ボールを引き出すところ、状況をよく見て判断してくれました。二人とも前線の選手なので、ゴールに絡むプレーが求められ、もちろん二人だけの問題だけではありませんが、決めることでステップアップしていけるはずです」
そのように指揮官は評価し、次は「結果」を求めていた。
日本はこのあと日本時間20日5時30分からアメリカ代表、23日6時からカナダ代表と対戦する。